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林檎:紅いほっぺのプロポーズ



秋の嵐が過ぎ去って

玄関を開けると足元に林檎ふたつ

誰かの庭から落ちて流れて

坂道の下のうちに辿り着いた

ひとつは歪、もうひとつは虫食い

あの頃のあたしたちみたい


あたしたちは世間には評価されなくて

孤独にくすぶっていて

そんな規格外のふたりが

奇跡的に出逢い恋に落ちた


「オレたちだから、分かり合えるんじゃないか?」

それがあなたのプロポーズ

上手く生きられるかわからない

不安の中であたしは頷いた

「うん、トライしてみたい……」

それが私の答えだった


あれから幾数年

ふたりの間には何にも代え難い

宝物を授かり

あたしたちは世間並みの幸せを

享受している


林檎のほっぺをした吾子は

あたしたちに笑いかける

「ママを僕のお嫁さんにする!」

ほら、あなた、プロポーズでも敵いやしない……



挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点] うにゃああ°・(ノД`)・°・ なんて幸せな詩(*´д`*) おすそ分けありがとうございます~(´▽`)
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