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心唱ノ霊魔 第四話 『負けはしないけど……』

こんばんは。

言ノ葉 寿詩です。






第四話  


ヒ「というわけで、今回は、晶柳を含めた四人で人生ゲームをやります」

晶「……なんでこんなことになってるの?」

思「半分はあなたのせいだからね」

忍「……(キラキラ)」


晶「忍羽は、何をそんなに見てるの?」

忍「イヴちゃんにもらったお兄ちゃんのコスプレ写真」

晶「? コスプレなんてしてないけど」

思「寝てる間に、何かされてるんじゃないの?」

晶「うーん、軽く拷問でもしとくかな」

思「……、ほどほどにね(あの子、死ななきゃいいけど。主に精神面で。あと、結局忍羽は結局買収よね)」

ヒ「じゃあ、始めよう‼」






ヒ「じゃあ、晶柳からね」

晶「うん」


思「1→三千円ゲット。2→スタートに戻る。

3→二千五百円ゲット。4→一個進む。

5→二マス戻る。6→五百円ゲット。ね……」


晶「じゃあ、振るよ」

忍「な、何番?」

晶「1」

思忍「……(ダメだ、これ)」


ヒ「三千円かぁ、でも進んではないんだね」

思「じゃあ、ヒカリ振りなよ」

ヒ「6」

忍「私は5」

思「振るの早くない?」

忍「だって、もう終わりでしょ」

ヒ「?」


思「じゃあ、私。……4」

ヒ「一個進む。お得マスかぁ」

晶「じゃあ、僕」

思忍「(……)」

晶「1」

ヒ「スタートに戻る?」

晶「そうだね」

思忍「(……)」




五分後。




ヒ「3。全員止まるマス」

思「晶柳以外は到達したね」

忍「(お兄ちゃん、あれから1しか出てないからなぁ)」

ヒ「晶柳早くおいでー」


思「……私、ご飯の支度してる」

ヒ「え?」

思「晶柳が、万が一たどり着いたら呼んで」

忍「うん、分かった」

晶「1」

忍「……」

ヒ「スタートに戻る」




一時間後。


晶「1」

ヒ「しの……」

忍「なに?」

ヒ「晶柳って運無さすぎじゃない?」

忍「これなら、負けようがないでしょ」

ヒ「勝ちようもない気が……」

晶「1」

ヒ忍「「……」」


二時間後


ヒ「というか、人生ゲームに『スタートに戻る』があるって、なんかアレだなぁ……」

忍「このゲームにおいては、人生ってやり直しがきくのね」

晶「1」

ヒ忍「……」


三時間後。


ヒ「っていうか……」

忍「なに?」

ヒ「なんだかんだで、晶柳が一番稼いでない?」

忍「一マス目が三千円もらえるからね」

ヒ「ちなみに、今どれくらい?」

忍「三千万くらいかな」

ヒ「何回振ってるの?」

忍「単純に計算して、二万回?」

ヒ「もはや、転生だよね」

忍「不死鳥の如くだね」

ヒ「……」

忍「寝ててもいいよ?」

ヒ「え?」

忍「気を失うまで、終わらないから」

ヒ「……、どんな集中力なの……?」

忍「水分くらいはとって欲しいけど、早めに終わらせるなら、熱中症になってもらった方がいいしね」

ヒ「それが、マシなんだ……」




深夜二時。


ヒ「う……、寝ちゃった……、⁉」

晶「1」

ヒ「ま、まだやってたの……?」

忍「もう、殴って気絶させよっか」

ヒ「……悔しいけど、それが晶柳のためだね」

ヒ(もう、勝てなくてもいいや……)

 













 運がなさすぎる晶柳に、

 心を折られるのであった。




ご精読ありがとうございました。

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