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心唱ノ霊魔 第二話 『晶柳について2』

こんばんは。

言ノ葉 寿詩です。


眠い……。

第二話


ヒ「続いての質問です」


ヒ「問二・晶柳に負けない勝負ってない?」


思「どんな質問なのよ……」

忍「体力勝負なら、お兄ちゃんに勝ち目はないとおもうけど」

ヒ「えー、うそ」

思「逆になんで勝てないのかなぁ」

忍「お兄ちゃんの体力はナマケモノ以下だとおもうけど」


ヒ「この前、かけっこしたんだけど、」

思忍「「うん」」

ヒ「ゴール目前かと思ったらスタート地点にいたんだよなぁ」

忍「オチが見えた」

思「式神交換(入れ替えの術式)だね」

忍「マジのナマケモノだったのか」

ヒ「うん、そうなの」

忍「気付いてたの?」

ヒ「うん、そしたら『ルールの裏を見ないと、僕には勝てないよ』って」

忍「勝者みたいな台詞だけど、ズルしてるだけだよね」

思「(……さらなるオチが見えてきた)」


ヒ「うん、だから『霊能力禁止』っていうルールを作って、」

忍「(あぁ、そういうことね……)」

ヒ「そしたらどうなったと思う?」




思忍「「落とし穴に落ちた、とか?」」




ヒ「な、なんで分かるの?」

思「何年あの子の母親をしてると思ってるの」

忍「私は、毎年だからね」

ヒ「?」


忍「いや、学校で体育祭があるんだけど、」

思「毎年、体力の忍羽が勝つか、知力の晶柳が勝つかってね」

忍「赤白のチーム戦なのに、同じチームだとしても、私とお兄ちゃんの勝負になるのよ」

ヒ「なぜ?」

思「彼が、七月から忍羽のみに発動する罠を、仕掛けてるからね」

忍「……。休み時間に、毎日一回以上落とし穴にかかると思ったら、そのせいか……」


ヒ「え、体育祭っていつなの?」

忍「……六月」

ヒ「……え? つまり?」

思「その年の体育祭が終わったら、すぐに来年の体育祭の準備をしてる」

ヒ「……それは、勝てないなぁ」

思「正直、そこで諦めて正解だったよ」

忍「一昨年なんて、隕石が落ちて来たからね」

ヒ「アレ、日常的に落としているんだ……」

思「ううん、イベントの時だけ」

ヒ「そういう問題なんだ……」

思「(もはや、知力ですらないし)」

忍「まぁ、お兄ちゃんだからいいんだけどね‼」

思(話、すり替わってないかしら……)




ご精読ありがとうございました。

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