蘇生
「ヤマト!ヤマト!しっかり!!」
うっ、、、薄ぼやけた視界の中に天使が見える。。。俺は死んだ・・・?まさか転生した?
声が聞こえる。だんだんボリュームが上がってくる、視界が明瞭になり、心臓の叩き撃つ音が蘇る。
「ヤマト!」
アスカの声で俺は意識を取り戻した。
倒れた俺を介抱していたのは見た目が天使の悪魔だ。
「ここは、、、異世界?」
あすかが半泣き?視界が戻らず良く見えない
「ばか!」
心配そうにこっちを見ている。
「わりい・・・、撃たれた、・・・みてーだ、・・」
「意識がある!良かった!!すぐに気付け剤とか打ったんだけど、慣れてないから怖かったよね!」
ん?まさか・・・膝上?
横になりながらアスカの顔から視線をずらすと、地面には自分が被っていた鋼鉄のヘルメットがバラバラになって転がっていた。
使い物にならない
一撃で粉砕されていた。
そんなことってあるのか。
今の事態が尋常ではないことがアスカの真剣な表情から読み取れた。
「ーーーー仇はとるわーーー」
アスカは俺をそっと膝から横に置くとスナイパーライフルをさっきの教会に向けた。
「あなたが撃たれたのは、普通の銃じゃない。レアアイテムのAWMよ」
スコープを覗きながら説明をし出した。
「音と威力が段違いだからまず間違いないわ」
「AW?何それ・・・」
「このゲームで最強のライフル。特製のマグナム弾で撃たれたの。現実なら確キルよ。」
「確キル?何それ・・・」
「最高よ!そいつを殺して奪い取りましょう!」
「最高なの?何それ・・・」
仇を取るんじゃなかったのか?
一発じゃ死なないんじゃなかったのか?
視界のアラートは残り一ミリになった体力ゲージを赤点滅で知らせていた。
膝枕、、、じゃ回復しないか…
俺はその温もりをアカシックレコードに刻み永遠に記憶した。
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