囮作戦
山と森林をひたすら歩いてそこを抜けたら
見渡す限り平らな草原に出た。
都会暮らしではまずお目にかかれないようなだだっ広い空間。
腰くらいの長さはある黄金色のススキが風にたなびいていた。
「さて、囮一号君!」
「はっ、はい!」
「アンタこのまままっすぐ前を進みなさい、絶対にしゃがむんじゃないわよ」
「えーーーー!!」
遮蔽物のない平らな平原だ。もし敵が来たら丸見えじゃないか。
「私は後ろを離れてしゃがんで進むわ。アンタを狙ってきた敵を私が逆に撃ち殺すから」
「立ち止まるんじゃねーぞ(威圧)」
銀髪違いだw
「えぇー」
「不服?」チャキッ!
「とんでもございません!!」
ザッザッザッ
360見渡す限り遮蔽物がないところを丸見えでゆっくり歩くのは楽しいなー(棒)
「ーーーー撃たれたらすぐにしゃがみなさいーーー大丈夫一発じゃ滅多に死なないわよ、滅多に!(ただすっごく痛いけど)それにすぐに助けてあげるから!ーーーーー」
本当かよすぐに見捨てられそうだよな。。。
彼女の目はキラキラ輝いてやる気に満ち満ちていた。
この広い草原地帯を半分くらい進んだ所だろうか?
向こうに街と教会が見えてきた。
あーあれは確か、山であった奴らが言ってた所かな、、、あそこに立て籠もると良いんだっけか?
ボーッと教会を見つめていた。
キラリと何かが光った
とてつもない衝撃ーーーーー
俺は吹き飛んだ
「ーーーーーーーー!!!!!!!」
ーーーーアスカの叫び声が聞こえた気がした。