銃と火薬の仮想世界でリーマンがサバイバル!
貪るように、異世界ものの作品を読んでいた。
いきなり、驚いたかな?
めっちゃ読んでる。
中年にさしかかり、なんの楽しみもなく孤独な俺に、現実逃避のきっかけをくれたのは、すっかり読まなくなった、漫画や小説だった。
とめどなく流れる日常の中誰も他人のことなんて気にしてもくれない。
誰もが自分の事で精いっぱい、ニュースの中の惨事や詭弁、幸せですら、今を生きる人には気分転換のひとごとで。
世界は何度かの戦争を終え、気怠い日常に飽き飽きして嘔吐しそうな下らなさ。
平和なんて建前の裏に実は何も変わらない人間の下卑た欲望が渦巻いていた。
ただオブラートで何も感じなくなっただけ。
毎日電車の中で人混みに揉まれながら、目前のリュックに息ができるかどうかのぷれっしゃーを受けて、
俺は死にそうだった。
「マジで、、、このガキ、、、○(規制)す…。」
今時の学校の先生は日本で一番犯罪を起こしている気がする。
警察と政治家と学校の先生は一番犯罪に近い。
そんな人たちに教えられた子供は電車の迷惑なんて気にするわけがない、妙に自分で納得して呼吸困難だ。
どうせなら可憐な黒髪少女のリュックに押しつぶされたい!
これ以上言うと危険な話になりそうだから自重するが。
毎日ぎゅうぎゅうに押しつぶされて誰かを睨みつける。朝から戦争だ。人は死なない、感情は殺されていく。
生きている意味って何だろう。そんな事を思う暇もなく毎日の仕事は残り少ない理性と判断力を根こそぎ奪っていく。
俺はしがないサラリーマンだ。出世の予定もない。何回か転職もしてニートも味わった。今は生きるのに必死だ。たまたま社員に上手いことなれた。運が良かっただけだ。ただお金がなくて必死こいてたから、真面目に思われた。俺は運がいい。
運がいい負け犬だ。
奴隷に丁度いい。ただそれだけ。
この年齢で、この低賃金。聞いたら誰もが涙する自信がある。
体力仕事に切り替えればもっと稼げるんだろうが、そんな気概は一ミリもない。
そもそも体力がない!
そんな下らない事をひとしきり考えて自己嫌悪を覚えると電車はドアは開いて絶望を唱える。
社会を変えたい。
親のせいだ。
運が悪い。
見た目が悪い。
正直言ってそんな思考は全部逃げだ。1円にもならない。
じゃあ神様のせいだ。
「神は死んだ」
金をくれ!
もっと言うなら、自由をくれ!
奴隷から解放されるために、奴隷に自ら進んでなっている。そんな仕事なんてこれっぽっちも面白くない。
どうすればこの地獄から解放されるんだ…
「誰か、もし、生きてたら神様でもいい、助けてくれ。」