最終局面
久々の投稿だぁ~。
冬眠長引いたぁ~。
疲れたぁ~。
先手を打ったのは部長の方だ。
部長は足を蹴り、最高スピードで翔に直進してきた。
部長は少し焦っているのに対し、翔は冷静になっていた。
部長と違い、誰でも知っていることを翔は常に心掛けていた。
それは、『このようなゲームで勝ち急ぐことは自殺行為である』ということだ。
翔の目には、部長は勝ちに急いでいるように見えた。
「悪いな」
そう言いアイテム画面を操作した。
AGI極振りの速さなら相当早いだろう。
しかし、翔はその場を一歩も動かなかった。
翔が手を動かした。
その瞬間、部長の左腕部分が撃たれた。
「運が悪かったな、俺の勝ちだ」
部長はそう発した。
しかし手は動かなかった。
それどころかいつの間にか自分の体が地面についていた。
「おかしい、左腕を撃たれただけじゃ死ぬはずがない。
どうなっている!?」
部長のHPは3/100になっていて、システム的には生きている状態だった。
なのに腕が動かない、足が動かない。
自分の体をよく見ると、胴体の半分が無くなっていて、両腕は引き千切れていた。
なぜだ?と思っていると、翔がその疑問について答えた。
「部長、俺の武器をよく見てください」
そう言われ、翔の武器を見た。
その時、目を見開いた。
「なっ、なに!対物ライフルだと!?」