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特殊な戦法
ゲームが始まった途端、初期装備の小型ナイフで殺された。
首の、現実で言う大動脈があるところを切られクリティカルヒット判定になり倒された。
一瞬で間合いを詰められたのだ。
リスポーンしてすぐに気の裏に隠れる。
「STRとAGIに全一振りか。」
焦りのあまりそう判断してしまった。
焦るのも当然だ。こんなプレイをしてくる奴なんかいなかったからだ。
しかし予想は外れてしまった。
もっと早く気づいていればよかった。
腰についていた小型拳銃を。
パァーン
「撃たれたっ!」
しかしDEXの振りが甘かったのか、肩に弾が当たっただけで済んだ。
しかしHPは100/100から80/100となっていた。
「DEXはまぁまぁだが、まさか今の時代でCRIを上げているプレイヤーが
僕以外にもいるとは…」
しかし撃たれてばかりじゃつまらない。
「そろそろ反撃と行きますか。」