放課後の審査
~放課後~
僕はパソコン室へやってきた。
早めに来たつもりだったが、もう行列ができている。
「お前は全然大会に出ていないじゃないか。却下だ。
お前は…大会には出ているな。まぁいいだろう第一審査は合格だ。」
などと男の声がする。
しかしそんな声を聴いても意味がない。
行列が全然減らないのだ。
~二十分後~
(結構行列が減るのが遅かったな。)
などと思いながら先輩の前へ向かった。
「お願いします。」
そう言って簡単に書かされた書類を提出した。
「お前は…なるほど全国大会の小学生の部で優勝しているのか。
おお!さらに世界大会で準優勝をしているではないか!合格だ!」
先輩がとても興奮している。
たぶんこういう人がいなかっただろうなと、思いながら次の審査へ向かった
次は筆記テストらしい。
テストを見るといつeスポーツが出来たかとか、何をどうすればここから勝てるかなどという問題があった。
はっきり言って簡単すぎる。
もしかして先輩の質が低いのでは?と思えてしまえるほどに。
余裕の百点で筆記をクリア。
最後は実地。先輩とゲームをして勝てれば晴れて僕もゲーム部の仲間入りだ。
行うゲームはウィンターブレイカー。
名前に意味はない。
eスポーツ限定完全オンラインゲーム。
中学生用のゲームで多種多様のゲームが入っているアプリ
ウィンターブレイカーの中に入っているゲームで遊ぶというものだ。
しかしこのゲームは
「このゲームは秋から練習用のサーバーが開かれるはずなのになぜこの春に?」
まあいい。全力で勝つまでだ。
行われるのは銃や剣を使って相手を倒すゲームで三回相手を倒せば勝ちだ。
ゲームが始まった。
最初の二人はまあまあ強かったが、普通に勝った。
そして最後の一人は部長らしい。
しかし少し見下していたのを後悔するハメになるとは。