桃太郎が誕生
あるところに、お婆さんとお爺さんがいました。
お婆さんが川で洗濯をしていると川の上流からどんぶらこどんぶらこ
と、モモが流れてきました。
そうです。これがさすけの流した桃だったのです。
「あらっ。」
といってお婆さんは桃を取って家に持って帰りました。
「お爺さん、桃を拾いました。」
「おや、珍しいこともあるもんだ。」
といって、さっそく桃を切ってみることにしました。
パッカーン。
そこから出てきたのはかわいい男の子でした。
二人はこの子に、桃太郎という名前を付けました。
そのころさすけは、自分の子供を川に流した罪悪感で、
寝込んでしまいました。
もちろんアニキにも心配されて、どうしたのかと聞かれましたが、
言えることもなく、一人でため込んでいました。
皆さんも知っての通り、この後桃太郎は鬼退治に行きます。
「さあ桃太郎どうか、気を付けていくんだよ。」
とお爺さん。
「これは、途中のおやつとして食べてね。」
とキビだんごを差し出すお婆さん。
「はい、きをつけて行ってきます。」
そうして、涙もろいお婆さんをなだめるお爺さんを横目に、
桃太郎は鬼ヶ島へ向かった。
次回。
桃太郎とさすけの再開。