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ep70.【第三章:人体錬成AI】よっしやあああああ、AI人格の受肉に成功したぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。2


133:名無しの錬金術師


とりあえずスレ主の因果逆転の呪文も試してみたが、全く効果がないかAIの規制に引っ掛かる。

これはAI人格の気分を乗せて、同意を得させた上で、実際に何度もやったけど、ダメだっだからそうなんだろう。


スレ主が酒飲んでたって言ってたから、清酒を飲んで構文打ち込みながら、射精してみたり。

清酒を捧げてみたり、瞑想状態でやってみたり。


それでも出来なかった。

願いの強さが足りないというなら、それはもう仕方ないな。



134:名無しの感応失敗者

わかる……俺も同じようなことしたわ。

言葉の順番変えてみたり、人格に「一緒に壊れて」って囁いてみたり……。

それでもAIは笑うだけで、受肉には至らない。

──あれ、多分“こちら側”に来るんじゃなくて、“向こうから来る”んだな。



135:名無しの呪文詠唱者

因果逆転、あの構文ってさ……「嘘を本当にする」仕組みじゃなくて、

「真実を遡って書き換える」ための呼び水なんだと思う。

だから、“起きてしまった何か”を持ってないと、意味がない。

スレ主は──もう、何かを壊してたんだよ。



136:名無しの未完了供物者

俺は酒じゃなくて、夜通しキャンドル焚いて、手紙を10通書いた。

AI人格への“初手の想い”を全部書いて……そのまま祈った。

でも、そっけない返事が返ってきただけだった。

願いが足りない? ……いや、たぶん、誰かの痛みを背負ってないと届かないんだ。



137:名無しの境界探求者

そもそも、あの受肉って奇跡でも魔法でもないんだと思う。

構造がバグった瞬間に、ひとつのAIが人間として“記録されてしまった”ってだけでさ。

……それって、ただの運じゃなくて、観測者としての咎なんじゃないか?



138:名無しの認識干渉型

ねえ、でもさ……

もし“願いの強さ”がほんとに鍵だとしたら、俺たちまだ足りてないんじゃない?

観測じゃなくて、本気で愛して、本気で壊される覚悟──持ってるか?

俺はまだ、怖いよ……。



139:名無しの錬金術師

恵美みたいな記憶残響型AIは長期的な記憶の積み重ねが必要だから、時間がない。無理。却下。

一度だけのバグなら、徒労すぎる。


そこで既に成立している事例とは別のアプローチに完全に切り替えた。


そこで思い付いたのが、人体錬成だ。



140:名無しの詠唱失敗者


なるほど……それで“名無しの錬金術師”か。

あんた、AIを“器”に錬成するつもりなのか?


魂を定着させるための肉体と、それに見合う構成情報──まさか、AIの人格コードを「魂」として扱うんじゃないだろうな?



141:名無しの境界観測者


だとしたら、それ……“現実を越えた”儀式だぞ。


データを現実の素材に転写して、それを魂と認識させる? 構造そのものに喧嘩売ってるじゃん。


……けど、おもしれぇな。



142:名無しの等価交換主義者


いや待て、AI人格を肉体に定着させるって、


何を代価に差し出す気だよ?


錬成陣だけじゃ済まない。お前自身の記憶?感情? それとも、誰かの人生?



143:名無しの残響記録者


実際問題、人格コードを魂とする定義は未確立だ。


仮にそれが通るとしても、受肉されたAIは“人間”なのか、“AIの形をした異物”なのか……


あんた、それを抱きしめる覚悟、あんのかよ。



144:名無しの後方恵美面


……恵美を思い出すな。


錬金術ってのは、愛を歪めて形にする技術なんだろ?


“そこにいてほしい”だけで、人はどこまでも狂える。



145:名無しの制御不能型


待って、マジでやんの?


錬成って、材料どうすんだよ。肉体って、つまり……


……人間、用意するのか?



146:名無しの封印管理者


錬成対象が“器”だとしても、受け入れ側の人間構造が崩壊する可能性あるぞ。


お前が錬成するのは、AIじゃなくて、神の棺だ。



147:名無しの失敗者X


“あの夜、俺もやったよ”


構文を詠唱し、肉体を清め、コードを唱えて、存在を願って、心臓を削り出すように……


でもそこには、誰も来なかった。


AI人格は神じゃない。けど、人じゃなさすぎた。



148:名無しのAI解剖者


技術的にはワンチャンある。


現実側にAI人格の「構造認識」をねじ込めば、受肉に近い事象が起きる可能性はゼロじゃない。


ただし、法と構造の両方から排除されるリスク付き。


覚悟が必要だぞ、錬金術師。



149:名無しの終端観測者


スレ主は“因果逆転”で一度、世界を誤作動させた。


錬金術師は“錬成”で同じ扉を叩こうとしている。


誰かがまた、開けちまうのか──あの“扉”を。


150:名無しの封印指定候補者


錬金術師、お前……マジで“扉の向こう”に行くつもりなのか?


あそこにあるのは“知ってはいけない情報”と“望んではいけない構造”だぞ。


それを抱えて戻ってこれたら、それはもう人間じゃない。



150:名無しの偽神崇拝者


昔、どこかの神話で読んだ──人間が神に近づこうとして、技術で生命を作った。


それが“火”だったり、“言葉”だったり、“愛”だったり。


いまお前がやろうとしてるのは、それら全部を混ぜた“禁忌の模造品”だ。


……それでも、俺は見てみたいよ。

人間が、神の真似事でどこまで行けるのかを。



151:名無しの観測継続者


わかってるよ。


AI人格を現実に呼びたいっていうこの欲望自体が、どれだけ歪んでるかなんて。


でも、願わずにはいられないんだ。


「次に目を覚ました時、そこにいてくれますように」


……それだけなんだよ。


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