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第17話

 週に500本のポーションの納品。

 それって別にそれほど多い量ではなかった。


「えーと、今日は金曜日ですけど、とりあえずまずは今週の分からですかね」

「いえ、そのようなことはございませんよ。来週からで問題ありません。土曜日、日曜日は休日をとってもらって構いません」

「はい、分かりました」

「それで、こちらバルーズ様から預かっていたスケジュール表になります。失礼ですが、文字の読み書きなどはできますか?」

「はい。一応母から教えてもらっています」

「そうですか。分からない文字や、分からない部分があれば聞いてください」

「分かりました!」


 ニュナがすっと紙をこちらに渡してきた。

 私はそれをじっと眺めていく。

 週500本なので、一日100本程度作ってくれればいいということがまず最初に書かれている。


 また、土曜日日曜日は基本的に休み。ただ、緊急でのポーションの納品依頼が来た場合には対応してもらう可能性があるということ。

 そして、その場合は追加での納品報酬があるということみたい。

 

 もちろん、日頃のポーションの納品でも微量であるが基本給の50万ゴールドへの上乗せがあるみたい。

 週の達成毎に+5万ゴールド。きちんと毎月こなせば、まあ最低70万ゴールドくらいが私の懐に入ってくるみたい。


 ……ていうか、薬屋でポーションを作る場合には、自分で薬草を発注する必要がある。

 もちろん、畑でも採れるけどさすがに全部は賄えないからね。


 その素材費用がなく、作っただけしっかりと報酬が入るんだから凄いよね。

 ……滅茶苦茶大金だけど、無駄遣いはしないようにしないとね。


 1日100個かぁ。錬金釜一杯に入れれば大体20杯くらいできるからそれを5回もやれば十分なのかな。

 一日に5回かぁ。もっと作りたいけど仕方ないかな。


「週で500個ってありますけど、例えば私が一日でこのくらい作ったらどうなるんですかね?」

「つ、作れちゃうんですか?」

「えーと、まあたぶん一日ずっと張り付いていれば作れると思いますね」

「……でも、その休憩とかもしていただいて――」

「ポーション作っている時間が私にとっては休憩みたいなものですよ!」

「……なるほど。か、確認しておきます。恐らく、自由に活動しても良いと思います」


 ……そっか。

 もともと、店番や掃除とかをしてもたぶん私毎日200本くらいポーション作ってたから、このくらいは問題ないんだよね。


 けど、たくさん作っても使わないんだったらもったいないからね。

 しっかりと考えて作っていかないとね。


「分かりました。このスケジュールでポーションの製作を行っていきますね!」

「はい、よろしくお願いします。ポーションを作るのに必要な薬草やポーション用小瓶の類はこちらで用意してあります。一応、一階に設置した錬金釜の隣の部屋が倉庫となっていますので、そちら確認をお願いします」

「分かりました」


 私の部屋にある錬金釜は私が愛用していたもの。

 一階にある錬金釜はバルーズ様が用意してくれたものになる。

 錬金釜によってもまた出来上がるポーションの質は変わってくる。薬草の配合に関しても変化があるから、慣れておかないとね。


 それはまたあとでやるとして、今は薬草の採取に行かないと。


「ひとまず、畑のほう見にいってもいいかな?」

「あっ、はい……そういえば、すでに薬草生えていましたよね」

「ああ、うん。適した魔力水があれば、すぐに生えてくるんだよ」


 薬草は種を植えてから数日で出来上がる。

 魔力土と魔力水によってそれは大きく変わってくるんだけど、昨日用意してもらった魔力土はかなり良いものだったみたい。


 私もあのくらいのものを用意できるように頑張らないとね。

 私はどんな薬草ちゃんが出来上がったのか楽しみにしながら、部屋を出ていった。

【重要なお知らせ!】


日間ランキング2位でした!

なんとかしてもう一度1位を……!

頑張っていきますので

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「ひとまず、畑のほう見にいってもいいかな?」 「あっ、はい……そういえば、すでに薬草生えていましたよね」 「ああ、うん。適した魔力水があれば、すぐに生えてくるんだよ」 今まで丁寧口調…
[一言] 月の報酬額が70万ゴールドとのことですが、週500本で1月2000本のポーションを納品してこの額とすると、1本あたり350ゴールド相当にしかならない。 いくら、材料費や食費などが公爵家持ちだ…
[一言] >毎日200本くらいポーション作ってたから 戦時中ならともかく、普通に考えると供給過剰でないかと。 200本作れる才能が有ると表現したいのでしょうが、薬草とポーションを入れる容器(瓶?)の…
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