my spring wind
今日の日誌当番はそよか
新しく来た乙葉のことを綴っているようで
今日、新しい子がこのcloverにやってきた。
名前は小鳥遊乙葉ちゃん、18歳。
私のひとつ年下。
おっとりしてて、ちょっぴり人見知り
でも芯は強そうで私とは正反対な子。
乙葉ちゃんと荷ほどきをしていると、乙葉ちゃんが急に
「ドアを開けるの待って下さい」とか
「ミシンお借りしてもよろしいですか?」
なんて言い出すから、何をするんだろうって思って見ていたんだ。
そしたら、自分の部屋にかけるプレートやカーテンを作っちゃうからびっくりしちゃった。
それで、バイト先の「Raffine」に連れて行っちゃったんだ。
突拍子のない子だなあって思ったんだけど、それは私のことでもあるから人のこと言えないなって思っちゃった。
「Raffine」でもコーディネートをさせてみたら、案の定可愛らしい淡い色合いの洋服をセンスよく選んじゃうもんだから美樹さんにも見せちゃった。
「才能かしらね?
あなたを見たときとはまた違う何かを秘めていそうでまた面白い子が増えたわね~」
なんて言ってて、
乙葉ちゃんを
「Raffine」に迎えることにしたの───────。