どうしてカエルはきれいに足をはやすのかー進化論は仮説 EP1
昔科学者になりたくて大学に通っていたとき
大学の授業である先生がいっていた
「科学は仮説をもとにした推論が
現実を検証して調べてみると
なんとなくうまくいっているから
それで成立したようになっているものだ
これらは仮説が変わると全く違ったものになってしまう
例えば進化論も実は
アメリカでは神が世界を作ったと考える学者も多く
進化論の仮説を受け入れていない人もいるんです
科学は仮説によって成立し理論を
ある種整合性があるように整えているだけです」
その話を聞いて非常にショックを受けた
当たり前のように当時学生としては中高生のときに習った
理科や科学の中で言われていたいわゆる進化論は
普通に受け入れていたからだ
意味はわからないで
そのまま現実として考えるものっていうのは
結構あることだとこのとき私は思ったものだが
私の学問への本当の目覚めはこの時にあったんだろうと
今思うとそう感じる
後にニュートンの著書のあるところに
「私は、海辺で遊んでいる少年でときおり、
普通よりなめらかな小石やかわいい貝殻をあちらこちらで見つけて夢中ようなもの
その一方で真理の大海は、すべてが未発見のまま、目の前に広がっている」
と言っているのを読んで科学というものの真摯な態度に
驚きをもったものだ。
仮説の一つ一つはそれ自体が思い込みのように真実は真理と科学者は
絶対的にみないというのが著名になればなるほどそうなっていく傾向もあるのだが
それに比べるとダーウィンはじめの進化論は余りにも断定的だとは思った
ただ何かの単純な実験の様子は実は科学とは違って断定的で情報や
データの分析でしかなかったりするが進化論はそのようにも思えたので
当時それ以降というもの進化論に嫌悪感を持ったものだ
しかしどうだろう進化論の原点は違うのかとダーウィンの本を読んでみたら
実に驚くべきことにダーウィンは実は人は猿から進化したものだとは考えたくなく
うさきから進化したものだと思いたかったということを書いていて
これもまた驚いたものだけど
その理由を聞いて拍子抜けしたりもした。
なぜかというと彼はただ猿のような野蛮なものでなくて人間の始まりが
うさきのように純朴であってほしいという願いを持っていたからだという。
科学者にしては詩的な表現であったのもびっくりだが
ダーウィンは続けてただデータを見る限りそう考えるしかにないように
思われると結んでいたのだ
ここでやはりこれは推論というもので解釈でしかないのかって
当時は不思議に思ったものだ
科学っていったいなんなんだろうって
進化論の話に戻そう
先生にそんなことを言われてよくよく考えてみると
突然変異と取捨選択というのはなんか都合がいいような
理論に思えてきて
後に哲学を学んで知ったことなんだが、思想というものがあって
進化論はある思想に基づいてそれを肯定するための仮説をつくり
仮説をさも正しいような形で理論は組み立てられる
そういう部分があるということを知った
つまり単純な疑問だ
環境に適応されたものだけが生き残るとしてもその変化の
原動力は遺伝子の突然変異という名の偶然によって生じる
ちょっとしたイレギュラーなもの
いったいどういう偶然の力でこれほどまできれいに足を
おたまじゃくしは生えるようになるのか
よく考えるとおかしいということだ
ちょっとしたイレギュラーが遺伝子異常だろうけど
それが環境に適合した場合は、獲得形質となって
後に遺伝する可能性を強くもつという
それが積み重なるといい按排に足という形を長い年月を
かけて形成していくというのだが
まるで遺伝子が意思を持って操っているともいえなくはなく
何か不思議な理論ではあるのだ。
どうして手と足は同じような形を種が違う動物で持っているのか
それらは環境がそう望んでいるからそのように結果的になったと
いうのが進化論なんだがそうなるとなんだか環境にも意思があるように
思えてきてしまう。
すべて偶然というものが意思の根源であると思想的に進化論は
考えているのだろうけどその偶然はあまりにもご都合よく
必然的な形へと誘導されているようにも思える
深く考えるとただ偶然といいたいだけで進化論を否定する人たちは
神という必然によって誘導されていると考えるのであるから
原因というか誘導の根源が神なのか偶然なのかその解釈の違いで
しかこの問題はないように最終的には思った。
ただ個人的には偶然の積み重ねと進化論はいうが
カエルの足の構造だけを考えてもきれいに何もなかったところから
あのような状態に偶然が積み重なって構成されまるでプランのように
うまくいっていくことのように私には思えてならないとは思う
それももともとは単細胞のアメーバからだというから実はにわかには
よく考えると信じられないアニメみたいな話ではある。
まあそういうわけで進化論というもののちょっとした本質を
垣間見たわけだ。
………続く
続
続々
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