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聞くべき声
人は自分では答えはだせないのではないか
だって自分があることの
ありかを知ることは
自分がどうにか
できることでもないから
知ることもできないし
自分が行くべき道を
本当のところは
なんだかわからないものだ
ただ一ついえるのは
何かの道に歩いていくために
いろいろな回り道をして
何かの場所にたどりつくために
苦悩と混迷を乗り越えて
どこかに向かおうとしている
ということだけ
過去の先人たちもそのことを模索し
今もそのことに身を投じている人もいる
ボクらは本当はそういう人の
かすかな声を聞かないといけないんだ