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妄想から解き放たれる詩 イン  作者: きるけ
未来
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プラットフォーム

あるときボクは考えた


それはよくある話だけど


人はなぜか

いつもプラットフォームが

大事だ大事だといって


そこに至る列車に乗ろうと群れ

そしてそのために競争さえする


隊列をなして

どこにいくのかさえわからない

列車に乗ってしまうことも多い


何かに突き動かされるように

その目的地として安易にな選択として

何かしらのプラットフォームを求めていく


けれどボクははたと気づくことがある


一体そのプラットフォームは

何を求めていくべきのはずの

プラットフォームなのかと


何をなすためにゆくべき

プラットフォームなのかとも


そしてそこに

なぜボクらはたどり着こうとしていたのか

その疑問にとらわれる


僕らはいつのまにか

夢中になっていたのだけども


僕らはいつのまにか

そこにいたるべき意味を失い


僕らはいつのまにか

そして目的まで見失い


僕らはいつのまにか

ガラガラの

そしてさび付いたプラットフォームだけに

しがみついてしまったり


腐りかけた城の中を徘徊し

死にかけたものたちと狂乱を演じたり


そしてどんどんエスカレートして

怪しげなパーティにさえなるのだ


プラットフォームが

なんのため

どこに行くべきため

どういう目的なのかさえも忘れて


果てはそれは列車のためのものだったのに

それさえも消し去ってしまう場合もある


どこにいくことができるのかも

いつのまにか考えなくなっている


知らない間にプラットフォームしか

見えないものになってしまう


僕たちの歩みは得てするとそんな

ものではないのだろうか


何でそうなるのかということも

大事だけど


結果的にそうなってしまうのだから

それを考える前に


いつもどこからきてどこにいくのか


そうした原点をもとめることを

大事にしないといけないと


今もこのところでボクの心はそう

叫んでくれているのだろうかと


しかし僕は思った

プラットフォームがないと

人は行くべき場所をみつけることもできないと

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