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妄想から解き放たれる詩 イン  作者: きるけ
未来
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逆風の時の方が実はいいこともある

よくよく考えると私たちって実は

順調にいっているというより


人生の中でいろいろと

困難や大変なことはあるのが普通かもしれない


けれどなぜか人はどうしても

その困難さを辛さと感じてしまう生き物である


それは本当のところは仕方ないことかもしれない

誰だってきついことはいやなのは否定できないし


それに文明が進んだせいなのか

それとも私たちが何かを置き去りにしてしまったのか

どこに理由があるのかはわからないが


私たちの現代文明の中の社会は

もう嫌気がするような社会になっていると

その不幸さを呪いたくなることはあるのだろう


こんな社会だから順調なことの方が少ない

そう思ってしまうような状況と現実がある


それらは本来うけるべきではない

私たちの本質とは関係のない

不当な仕打ちであると叫んで


納得しない人はきっといないのだろう


私たちが避けたいそういうものを

人は逆風と表現し毛嫌いする向きも多い


確かに風当たりは強いと大変で

もともとの言葉の源泉である

船への使い方としても


逆風は危険この上ないことではある


確かに逆風は負の要素でできればない方が

いいともいえなくはない


それは誰でもがわかっていることであるが


ただわかっていると思うが本当のところ

順風満帆になるときの方が少ないという現実は


確かに人の努力や何かの能力故のことと

片付けそれを妄想として自分の心に植えつけてしまえば

それは楽だろう


けれど現実には避けようのな事実が存在している

人がもがいてもどうにもできない

逆風という存在


その負の要素と我々は向き合うことができない

だから人はくじけたり、砕かれたりしてしまうのだ


もちろん人が人を逆風に追い込んでしまうことも

あるやもしれないがそれは追い込んだ人が

いずれ心の中に苦しみを得ていくものであって


ここでいう逆風はどんな人にも押し寄せる

何か運命的ですらあるその風当たりのことであるが

それに人は負けそうになるのだけど

一番大切なのは逆風そのものに

逆らってそれを運命から切り離し


さらにいうと逆風を世間とはこういうひどいものだという

概念にすり替えること


実は考え方によっては

逆風というのもいいものだ


単純に考えて自然界でもし風がないなら

そもそも雲も流れないため

この世界の空気もどんどんとよどんでしまう


そして雨がいろいろなところに

降り注ぐこともなくなり、

世界のいたるところが乾いた砂漠となってしまう


例えば悪いかもしれないけど

逆風という風があるからこそに

今までと違う新しい何かが動きだすのではないか


新しい場所そして新しい何かを

作り上げるもとになるのは


実はこの逆風ではないのだろうか


成長は逆風がなければ生じえないとすらいえる


そしてそこには雨が降り

今まで枯れていた心までもが満たされるのだ

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