表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

世界一可愛い彼女。

空は眩しいくらいの晴天だ。真上に登った太陽は殺風景な屋上の上に寝そべった世界の上にも惜しみ無く光をそそぐ。


さわさわと気持ちのいい風が銀髪を揺らす。すよすよと気持ち良さそうに立てる寝息は照りつける太陽の光をものともしない世界の図太さを表していた。


その時、チャイムが遠くでなっているのが聞こえた。


ぴくり、と体を揺らした世界は泥のような眠りから意識をすくいあげかけ、薄く藍色の目を開けるが、またずぶずぶと眠りの泥に意識を溶かしていこうて、ゆっくりまぶたを下ろした。



――ガチャ。カツカツカツ。

不意に何かが近付いてくる気配に、面倒くさそうに体をよじり片目をひらいてやれば

まぁ予想はついていたが周だった。


「おー、お疲れ。」

「授業さぼってお昼寝とは、いい身分だね。」


体をおこしながらかけた言葉に食い気味の皮肉。


まあな、といつもの様に受け流して差し出されたお弁当を受けとる。


「サンキュ。帰りに返すわ。」

「今食べないの?」

「んー、寝起きだしな。」「ふーん。」



さっさと自分のお弁当を開けて食べ始める周はもうこちらの事なんてみちゃいない。


「そういや、隣のクラスの丸田?みたいなやつが、この前遊んだ時の写真を渡したいってさ。てか遊んだの?……周さん?」


聞いてるけど?とふっとこっちに目をやり、こくん、とうなずく。


「またかよ…。なんでついていくんだよ、ホイホイ。」


苛立ち紛れに言葉を放ち、ため息をつく。

周の可愛さは半端じゃないから彼氏がいようとまぁ狙われるのはわかる。

何で周、お前はいつもそれについていくんだよ…。


もう何かいいけど。


半ば諦めた目をふいっと周にやるやいなや、ぎょっとする


「ばっ…!何泣いてんだよ!」


大きな目いっぱいに涙を貯めて、必死に流れまいとふるふるしてる周はまるで、愛されてると思ってた飼い主にぶたれたウサギみたいだ。正直にいってバカみたいにかわいい。


ふぅ…。

咄嗟に目を反らして、うなだれる。


騙されるな、周の常套手段じゃねぇか。

ウサギちゃん泣き、効果は抜群だ!待て、落ち着け。HPはまだ残ってる。


なんとか落ち着いて、言葉を選ぶ。


「あー、周さん。その〜、ご、」


なんで俺が謝ろうとしてんだ!違う、違う!悪いのは周じゃん!!


キッと睨もうと目をあげる

「…ぁ。」


俺と目が合うと、下唇をきゅっとかみ、眉毛が下がる。うーんこの。


「うん、もういいよ。」


もうやめてくれ、HPは0だ。もう、何あれ。可愛いってだけじゃないでしょあれ。その顔、いつもみんなにやってるの?


ふぅ、と何度目かわからないため息をつく。うそ泣きだってバレバレだっての。どこの世界にあんな可愛い泣き顔がガチ泣きのやつがいるんだよ。なんでも許されるって思ってるだろ。本当になんだって、俺もこいつがすきなんだ。こいつはなんでそんなに愛される。

「せ、世界?あ、あの!ごめんね?」


フリーズして自分を見つめ続ける世界におずおずと周が手を伸ばす。


打算だらけ、そんなのわかりきってんだ。

謝ったって、またやるんだろうなぁ。


ため息をつきながら伸ばされた手を握って、片手で頭を撫でる。

今度は周がフリーズするばんだった。


「えっ」


わたわたする周をなで続ける。すると、驚くべき変化が現れる。なんとあの周さんがうつむいて、顔をそめているじゃないか!


あぁ、もう。確かに、可愛いよ。打算でも打算でなくとも。わかりきってんだ。



「許すからさ、キスしてよ」


うーん、始めに書いてた話から途中脱線。



まぁこれはこれで…。

ちなみに脱線しなかったらお弁当についての話でした。お弁当の方は、あんまりにもひどく、こちらのが幾分かましかなぁ、と思いましてこちらを上げました。


納得はいききってないから加筆修正することがあるかもしれません。


読んでくださってありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ