9話
「初めまして、レオン・ハーヴェスと申します。種族は人間です。今日はここ、ハーヴェス邸に訪れていただきありがとうございます。青鬼様、お連れ様」
「いえ、こちらこそ。突然の訪問にも関わらず、受け入れてくださりありがとうございます。ラディシャ、と申します」
「あ、ヴァルド・アスライトです。ありがとうございます」
「いえ、青鬼様が来てくださって、受け入れないわけがございません!しかし、本当に素晴らしい髪色ですね。ほかの種族ですら、ここまで鮮やかな青髪はなかなか見ませんよ!」
「ありがとうございます、嬉しいです。…それで、突然ですが。今日はお話があってここまで来たんです」
「ああ、そうですよね、すみません。思わず興奮してしまって。それで、そのお話とは一体なんですか?」
「…実は僕たち、革命軍に所属しているんです」
「!?」
「今のディビラン帝国の現状は良くありません。レビーゲルの暴政や貴族たちの犯罪が横行し、税は高く、民たちは虐げられています。民がいるからこその国なのに、民がいないと貴族たちは生きていけないのに、こんなのはおかしいです!それで、レオンさんにも革命の手助けをしていただきたいと思いまして。僕たちは暴力に訴えるつもりはありません。あくまでも平和的に革命を起こしたいと思っております。レオンさんには、革命が成功した暁には皇帝になってもらいたくって。……どうでしょう、か?」
「…なるほど。急で驚きましたが、しかし…。僕もこの国の現状には、大きく憤慨しておりました。皇帝にも、もっと民たちの税を下げて、貴族たちの税を上げる政策を何度も進言していました。が、やはり受け入れてはもらえず、ハーヴェス家の力は大きく弱っていました。…僕が皇帝になるということは、今まで全く考えてはいませんでしたし、僕自身も自分が皇帝の器だとは思っておりません。ですが、それで少しでも民たちが幸せに、安心して暮らすことができるのなら、僕は喜んで革命をし、皇帝になりたいと思います。…その話、受けさせてください!」
「!ありがとうございます!レオンさん!!」
「呼び捨てで構いませんし、敬語も必要ありませんよ。ラディシャ様にそんなに敬っていただくことはありません!むしろ、僕も革命軍に入るので、あなたの部下です!ね、リーダ?」
「えっ」
「公爵が部下になったぞ!頑張れラディシャリーダー!!」
「ええーっ!部下!?レオンさんが??」
「レオン、と呼んでくださいと言ったでしょう?ラディシャリーダー」
「もう、なんで僕が偉くなっちゃうのー!?」




