42話 ルビンの家に突撃だ!
ラディシャとヴァルドが小屋の前に佇んでおり、ラディシャはローブと仮面を身に着けている
「ここが、そのルビンさんの家?」
「そうだ。…入ったら俺もどんなことになるのかよく分からねぇから、気を付けろ」
「わかった。…じゃあ、"ルビンさんの家に押し入って仲良くなって皇城で働いて貰おう大作戦"スタート!」
「作戦名が長い!」
「じゃあ、入るよ。………開かない」
「そりゃあ鍵掛けるだろ。…ドア蹴破れ。修理費出せばいいだろ」
「うん、……とりゃぁ!!」
――ドカッ!!
そこには、ドアが一つだけある空間があった。
「…ドアだけ?」
ウー! ウー! ウー!
「!何、この音!」
侵入者! 侵入者! 侵入者!
「あー、ね」
「あ、これセンサー!?こんなに大きな音が出る物は初めて!……この部屋の角の筒は何?」
「あ、それヤバい奴」
侵入者を排除します!
「あ」
「お」
――ドガガガガガガガッ!!
筒から銃弾が発射された。……ラディシャだけに向かって
「わあ、なにこれ金属の玉!?この筒からこのスピードでこの質量の物体を射出できるの!?これはアズベルは連れていけないね。僕だから"玉を全部キャッチできた"けど、普通の人は避けることも無理だし、威力もとんでもないや」
「な、こんな魔道具見た事無いだろ?」
「うん、しかも幼馴染のヴァルドには撃たないって、どうやって人を区別してるんだろう」
「俺もそれは良くわからん」
「…金属の玉はもう出ないのかな?」
「そうみたいだな。…そのドアの先に"ルビン・レスター"が居るぞ」
「…何か、緊張するかも」
「大丈夫だろ。仲良くなれるさ」
コン コン コン
「…失礼します」
そこには、黒い板のような物が置いてある机に座っている、長い耳に薄桃色のボブヘア。橙色の瞳で背の低い、まるで少年のような男がいた。ヴァルドと同い年には見えない。
「…誰だ。侵入者」
「…えっと、その…」
「…銃弾をキャッチしたのは、歴代でヴァルドとお前だけだな」
「久しぶり、ルビン」
「うるさい、裏切り者」
「ああ?裏切ってねぇよ」
「騎士団長なんかなりやがって。お前はボクがそういうの嫌いなのをわかってる癖に、この裏切り者!」
「拗ねんなよ。お前ホントに見た目も中身もガキみたいだよな」
「ボクはガキじゃない!というか、ガキはそいつだろ!?何でこんな怪しげなチビをボクの所に連れて来たんだ!!」
「あ、えっと!これでも成人しています!」
「はあ!?このチビが!?」
「お前と同じようなもんだろ」
「うるさい!ボクはチビじゃない!って、そうじゃない!要件を聞いてるんだ、要件を!!」
「ああ、要件は一つだ。
……皇城で働いて欲しいと思ってな」
「…はぁ?」




