40話 それはもう色仕掛けでは?
「みんな僕とヴァルドがお休みの間、本当にありがとう!今日からまた働きます!で、早速話さなきゃいけない事があるので、会議します。内容は、貿易の停止や関税の引き上げの影響で貿易が少なくなったので、食料が不足してきていること。そして、皇城に住み込みで魔道具、主に警備用のセンサーや種族探知機を作ってくれていた貴族が違法薬物で逮捕されたので、新しく魔道具を住み込みで作ってくれる人が必要になりました。メンテナンスもできないので、魔道具が停止する前にルートを確立させたいかな」
「…なるほど。貿易については正直、各国が早く貿易を再開してくれることを願うしか無い気がしますが…」
「うーん、そうなんだよね。もう"レビーゲルとは違うんだぞアピール"はレオンがやってくれてるから、これ以上できる事は無いんだよんねぇ…」
「はい、アピールはもうしているのでこれ以上何かできる事と言えば、主要国と会談の席を設けて、ラディシャ様が直々にお話をするくらいしか…」
「…レオンが行くのは失礼だよね?僕が行かないと。…会談って、顔出さないといけないよね?女の子の姿じゃないといけないよね?失礼だもんね??」
「…そうですね」
「…頑張るしかないか…。」
「いやまあ、まだ大丈夫だろ。このアピールの反応をもらってからで。…まあ、マジでやばくなったら顔丸出しの色仕掛けだ」
「色仕掛けじゃないよ!?会談ね!?」
「いや、絶対に惚れられてしまいますよ」
「そうですね…。惚れられるとわかった上で会いに行くのは、もはや色仕掛けでは?」
「不本意に顔を見せるんだよ!?違うよ!!」
「…まあ、とりあえず。食料問題は各国の動きを見て、ヤバくなったら会談という名の色仕掛けだ」
「……もうそれでいいよ……」
「…で、魔道具のことはどうしますか?」
「うーん、実は今貴族で魔道具を作っている家が無いんだよね」
「つまり、平民の者を雇うと」
「うん。僕は平民が嫌だとかは無いんだけど、平民が扱うには魔道具は高価だし、そもそもしっかりとした教育を受けた者、つまり貴族じゃないと魔道具を作るのは難しい」
「平民で魔道具を制作している者が少ない、ということですね」
「うん、あと質もあんまり期待できない」
「…ではどうしましょうか…」
「…俺、心当たりあるぜ?」
「え?」
「俺の幼馴染の男が魔道具作ってんだよ。あと、質も意味わからんくらい良い。俺が思うに、恐らく
――"世界で一番性能がいい魔道具"だな」
「「「…え?」」」




