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青鬼の女帝  作者: ぽつ
36/37

36話

「ヴァルドはこれからどうしたい?騎士団長やめたい?」

「…いや、それは辞めたくねぇな。ラディシャに話せてスッキリしたし、もうちょっと頑張ってみたいな」

「…わかった。アズベルには話していい?」

「…ちょっとくらいならいいが。陰口を言われたとか、泣いたとかは言わねぇでほしいな」

「わかった。じゃあアズベルには、"騎士達は実は君の前では猫を被っているだけで、本当は態度が悪くて扱いに困っている"とだけ言おう」

「おう、それならいいぜ。…でも、何で今まで言わなかったのか。とか言われるかな」

「うーん、そうだね」

「まあ、"プライドが"とか"アズベルより優れていると証明したくて"とか言えばいいか」

「いいの?言っても」

「まあ、あいつそこまで嫌いじゃないから。多少弱みを見せてもいいかなって。…正直、一番言いたくなかったラディシャに言っちまったし、めっちゃ疲れたしで、もういいかなって思ってきた」

「自暴自棄にならないで!…でも、アズベルに助けてもらえるなら、楽になるよね?…騎士団長、嫌だったら辞めていいんだよ?」

「騎士団長が嫌なわけじゃねえんだよ。別に」

「そう?…取り敢えずさ、仕事はしばらく休もうよ。一月くらい」

「いや、それは長すぎだ。一週間休む」

「それだけでいいの?体の疲れじゃなくて心の疲れなんだよ?」

「へーきへーき!お前に話しただけでも気が楽になったし、これからはアズベルにも助けてもらえるし。心の疲れだから、長い期間休まなくても。相談するだけで、気の持ちようで結構変わるもんなの!」

「そう?じゃあ、取り敢えず一週間休んで、もっと休みたくなったらまた追加しよう」

「ああ、いいぜ」

「…確かに、表情もすっきりしたね」

「だろ?俺の場合はそんなもんなの。病みやすくて、でも治りやすい。皆がこうじゃないぜ?直ぐには立ち直れない奴が殆どだ」

「そんなのわかってるよ!僕がそうだもん。引きずりやすいタイプ」

「あー、ぽいな」

「うん、ぽいでしょ」

「ぽいぽい」

「ぽぽいのぽい!ぽぽいのぽい!ぽいっ!」

「ふふっ」

「!あれ、ヴァルド笑えるようになった?」

「ああ、確かに。めっちゃくだらないし、どうでもいいことだったのに笑えたな。…ほら、やっぱりもう元気だろ?」

「確かに、ちょっとは元気になったのかも」

「おう。だから一週間だけ休んで、また頑張るな」

「そっか、わかった!」

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