23話 政策の会議
「まあ、ザック君は捕まえたしヴァルドも治療したから、これからのことを皆で話していきたいなと思って。まあつまり、どういう政策にするかの会議だね。を、ヴァルド、レオン、アズベルと今からします!」
「その。ザックがヴァルドを殺そうとし、ラディシャ様が止めたら暴れられたということと、止めるために女性に戻って顔を見せたと聞きましたが。彼はどうするんですか?」
「うん、取り敢えず力封じの手枷をつけて地下牢に入れたから今はもう大丈夫。でも彼は子供だからあまり厳しい処分にはしたくないかな。心神喪失状態だったのかもしれないし」
「子供って言っても、検査したら14歳だったってよ。栄養不足で小柄なだけだ。心神喪失だったらまあ仕方がないがない事もあるかもしれねぇが、14歳ってそんなにガキでもねえだろ?ある程度は責任を取らせろよ」
「まあ、この問題はまだザック君も起きてないみたいだし、今すぐ決めなきゃって訳じゃないんだ。問題なのは、高い税と、農村の飢饉と、他国からの貿易中止に関税の大幅引き上げと、貴族たちの犯罪の取り締まりだよ」
「貴族達は元レオン様派閥の貴族達やレビーゲルの諜報機関の者達に調査をしてもらい、税は直ぐに前皇帝と同じ値に引き下げるよう通達しましょう。ですが、他はどうするか…」
「貿易と関税に関しては、こっちの政策を見てもらったりそいつらとの交流で俺達の誠実さを行動で示すくらいだと思うが、飢饉はどうするんだ?」
「皇城には今、税で取り上げた食料がたくさんあるからそれを分けるつもりだよ。元々は農村の人たちが育てたものだしね」
「あんまり過剰にあげすぎるなよ。生活が余裕になると人ってのはどんどん結婚して子供作るんだ、農村には農業するのに足りる分の人だけいればいい。町や都会の人達はちゃんとした仕事について社会を回しているが、農村の仕事は農業だけ。幾ら人が増えても帝国の土地は限られている。その土地分の農業しかできねぇんだから増えても困るだろ?まあ、かなり長期的な話だが」
「…ちょっと酷くないですか?」
「うーん、ちょっとどころじゃないかも…。ヴァルド、それはなんか可哀そうだよ」
「いや、別に飢えさせようって訳じゃないんだぜ?ただ、さらに人が増えても生きていけるだけの食料をくれるのは過剰だぞって話でな、今いる人数が食に不自由なく食える分だけにしろよってことだ」
「…まあ、それならいいかな?じゃあとりあえず今後の政策は、税は前皇帝と同じ値まで下げて、貿易と関税はこっちの政策や交流などでレビーゲルとは違うんだぞってところを見せる。飢饉は今いる人の分の食料を無償であげる。これでいいかな?」
「いいぜ」
「わかりました」
「はい、了解致しました」
「で、ザック君はどうす…」
―ギュッ
「呼びましたか?ラディシャさん」
「「「!?」」」
「ザック君!?」




