17話 ヴァルドって強いの?
「それで、元々奴隷たちは家族の元へ返すか、身寄りのない奴隷たちはここで働いてもらって面倒を見る予定ですよね?」
「うん、精霊がいたのは驚きだったけどそこは変わらないよ。…精霊だから家族は居ないよね?あの子もここで面倒を見るのか」
「青鬼と精霊がいる城ってすげぇな」
「後始末は、僕に任せて下さい」
「うん、よろしくね」
――――――――――
そして、このお城は僕の物になったので、皇城に住むようになった。そして一つ、問題があったのがヴァルドだ。
「俺ってどうするんだ?貴族でもねえから皇帝に関われなくないか?」
「えっと、僕の友達として特別にここで暮らせるよ」
「…それ、お前の愛人にしか見えなくないか?お前がずっと男になってるなんて思われねえだろうし、女が男友達がお気に入りだから一緒に暮らすって、周りから見て違和感があるだろ」
「うーん…最悪そう思われてもしょうがないよ。ヴァルドの罪滅ぼしのために始めたんだから、君が関われないのはおかしいもん」
「俺が嫌なんだよ、周りからそう見られるってことだろ?しかも俺イケメンでもねえから、何でこいつがあの青鬼と…って恨まれそう。役職くれよ、ちゃんと働くから。ほら、騎士とか!俺めっちゃ強ぇし」
「確かに、ヴァルドには騎士になってもらおうかな!」
「ヴァルド様は、お強いんですか?」
「アズベルじゃん。ちょうどいいや、俺を騎士団に入れてくれ。役に立つぜ、多分お前より強い」
「!!アズベルより強いって、最強のディビラン帝国の騎士団長相手にそんなことあるわけないでしょう?ヴァルド」
「レオン様の言う通り、流石にそれは…。」
「いやマジだって。そんなに疑うなら戦おうか?ボコボコにしてやるぜ」
――――――――――
「で、一本勝負でどちらかが戦闘不能、または降参したら勝ちってことでいいよな」
「ええ、問題ありません。…私を舐めた事、後悔していただきましょう」
「おー、コワイコワイ!」
「…じゃあ、いくよ。……始め!」
ーガキィン!!
アズベルが斬りかかり、それをヴァルドが受け止める。
「私の一撃を止めるとは。まあ、ある程度の実力はあったわけですね……だからどうという話でもないのですが!」
アズベルは足払いをする。が、ビクともしない
「!!」
「…さっきさぁ。お前、"私を舐めた事を後悔させてやる"とか何とか言ってたけど。舐めてるの、お前の方だから」
ーガッ!!
ヴァルドが首を掴んで持ち上げる
「、ガハッ!」
「…どうせ、お前とかレオンとか、革命軍の奴らとか。俺をラディシャの金魚の糞くらいにしか思ってなかったんだろ。図体のでかい、口の悪い男としか。…確かに、俺はラディシャに釣り合うくらいスゲェ奴って訳じゃない。顔だって中の上くらいだし。お前らみたいに、偉くて。金があって。顔が良くて。優しそうな奴の方が、まあ。周りから見たら相応しいようには見えるだろうな。俺だって、もし友達になる前からラディシャが女の姿で顔見せてたら惚れてただろうし。……だがな、誰が何と言おうと、ありもしないタラレバを考えようと。…ラディシャの親友は、隣は、俺の物だ。舐めてんじゃねえぞ、雑魚が!
………チッ、気絶したか。話くらい聞けよ」
「ヴァ、ヴァルドの勝ち!アズベルさんは医務室に!ヴァルド、お願い!!」
「はいはい。…全く、雑魚は面倒だなぁ。直ぐにへばる」
「…アズベルが、負けた?しかも瞬殺で?…嘘だろ」
「嘘じゃねぇよ。ボケっとしてねえでさっさと行くぞ、レオン」




