13話 男女の適切な距離感とは
「…なるほど、そんなことが。で、今、そうなってしまったと」
そこには、ソファに座っているヴァルドの股の間に座って抱きしめられている、ラディシャの姿が
「なんかショックだったらしく、ずっとくっついてくるんだよ。こいつ見た目16歳くらいだし小柄だし、俺はでけぇしでまだいいが、男同士がくっついてる絵面意味わかんねえし、こいつホントは女だしでもっと意味わかんねえよ。いいのか?これ、男女の友達の距離感か?……ってか、お前一人称"僕"だが、心は女だよな?」
「うん、男の子のふりしてるだけで、素の一人称は"私"だよ」
「本当に意味わからないですね。……ラディシャ様、私のところに来ませんか?」
「馬鹿かお前は!俺らは友達だからセーフかアウトかわかんねえんだよ!お前だったらアウトだわ!!」
「僕もヴァルドも嫌じゃないならセーフ。レオンは多分アウト」
「そんな、ラディシャ様ぁ!!」
「こいつ今男だぞ!なんでくっつきたがるんだよレオン!」
「ラディシャ様は、性別関係なくとても尊いお方なのです!」
「んな尊いなら気軽に触れるなや!!」
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「落ち着いたな?」
「はい、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした!」
「それで、今後のことですが…」
「うん、多分今回の、皇帝側が武力行使にきた民衆を殺すことは流石に良くなかった。から、更に皇帝側と民衆との確執は強くなると思う」
「皇帝側が、俺たちの意図せずにやらかしたんだな。まあ、これはリークするまでもなく記事になるだろうし、精々信頼を落とすことだな、レビーゲルくん」
「過激派軍も沈静化するでしょうし、亡くなった方が出たのは非常に残念ですが、それで革命が進むとは…。複雑な気持ちですね」
「…うん。でも、犠牲が出た以上、絶対にやり遂げよう!」
「だな」
「ですね!」
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「新聞でーす!今日は特大ニュースですよ!!」
「あ、ありがとうございます。何々、……世界各国が、ディビラン帝国との貿易を中止や関税の大幅引き上げ!?なに、え!!?」
「はあ?ちょ、俺にも見せて。…ホントだ、ディビラン帝国って、他国からの印象もガタ落ちだったんだな。…皇帝の印象下げにはいいけど、なんかフツーに国がめっちゃ困るな。もしレオンが皇帝になれても飢饉もそうだがこの国立て直せるのか?」
「…その時は、僕たちも手伝おう」
「革命終わっても国は直ぐには良くならないって、わかっちゃいたけどこれはヤバすぎだろ」
「…はーあ、皇帝ダメダメすぎでしょ」
「だなぁ」
「レオンのところに行こう、話し合わないと。捕まって……いくよ」




