12話
「デモすぐ終わっちゃったけど、民衆が大きな不満を持っているってレビーゲルにアピールはできたかな」
「そうだな、やらないよりはずっとマシだ」
「この後はレオンと公爵邸で話し合いだから、ヴァルド、捕まって。テレポートするよ」
「はいよ」
公爵邸
「レオン、来たよ」
「ラディシャ様、ヴァルド。こちらへどうぞ、早速報告したいことがありまして」
「お、なんだ?」
「なあに?」
「実はここ最近のラディシャ様達の活動のおかげで、貴族に反発する民衆が増えたらしいんです。それで貴族たちが民衆の扱いに辟易としたのか、貴族にも反皇帝派が増加したのです!」
「お、いいじゃねぇか」
「やっぱり、民衆の意向に逆らい続けるのは貴族でも骨が折れるみたいだね。うん、想像道りになってよかった」
「おお、狙っていたのですね。ラディシャ様のご慧眼、恐れ入ります!」
「一々ヨイショするなよ面倒くせぇ」
「あ、はは…。」
「実はそれだけではなく、かなり困ったことが判明しまして。農村の食料が税で殆ど取られてしまうらしく、一部の農村で飢饉が発生していたらしいんです。レビーゲルが隠していたので、気づくのが遅れました。とりあえず記事にしてもらおうとは思いましたが、なんだか急いで革命をしないとこの国は大変なことになりそうな気がして不安になってしまい…。」
「やべえじゃん、でも俺達には奴隷のこともそうだが、早く革命をするくらいしか助ける方法がねえな」
「うん、そうだね。とりあえず…」
―バンッ!
「し、失礼します!」
「!何だ」
「緊急事態です!反皇帝過激派軍を名乗る集団が、皇城へ暴動を起こしています!!」
「反皇帝過激派軍だぁ!?何だそれ!??」
「!?きっと革命軍の穏便なやり方に否定的な、文字道り過激派の人たちが徒党を組んで暴動を起こしたんだよ!!ああ、なんでこんな簡単に予想できることを想定していなかったんだろう、いくら革命軍でルールを作ったって、新しい集団を作ればいいだけなのに!!!」
「後悔は後だ、テレポートしろ!急いで行くぞ!!」
「!うん!」
―皇城前
剣を持って、騎士団と戦っている過激派軍がある
「あれだ!!」
「早く止めねぇと…」
―ドォン!!
突然煙が舞い上がり、前が見えなくなる。衝撃波と熱風も感じ、咄嗟に二人は顔を腕で覆った。これは、
「爆弾か!アッチぃなぁ!!」
「!?」
―煙が晴れると、そこには
20人ほどの過激派軍の死体が広がっていた。人間が焼けた匂いと、火傷をした生き残りの過激派軍が途端に騒ぎ出す
「おい!殺すことはねえだろうが!!」
「アッチぃ!!腕、腕がぁ!!!」
「目が焼けた!!痛いし前が見えねえ!!!」
「そんな…。おい、カイン!、カインが死んだ…?そんなっ!!」
「…間に合わなかったか。……ラディシャ?」
「ぁ、ぅう…う、そん、な……」
目を塞ぐ
「おい、辛いなら見るな。そりゃあ死体なんて見慣れねえよな。俺は殺しで慣れちまったけど。…責任感じなくていいんだぜ。幾ら強くても他人を守るのはムズイだろ。」
「…うん、」
「お前あんまり戦闘慣れしてねえんだな。前も思ったけど運動神経はいいが、咄嗟の行動が苦手だし体の使い方も素人だ。武術は俺のほうがうまいんじゃね?勝てはしねえけど」
「…うん、そうだね、…。もう大丈夫。ありがとう、ちょっと取り乱しちゃった」
「もう、帰ろう。もうお互い戦う気はねえみてえだし、俺らがいてもやることねぇよ」
「うん、レオンのところに帰ろう」




