10話 作戦会議
「で、具体的に僕は何をすればいいんでしょうか?」
「えっと、それを話すためにもとりあえず、革命軍のアジトにきていただけませんか?…っじゃなくて、来てくれないかな?レオン」
「了解いたしました、ラディシャ様」
「おい、こいつに触れるとテレポートできるんだ。お前も捕まれ」
「はい、ヴァルド様」
「様付けしなくていいし、敬語じゃなくていい。俺もお前にタメ口使うからさ」
「うん、わかったよ。ヴァルド」
「じゃあ、いくよ?」
アジト内
「おお、そのお方はまさか、レオン様!もう協力を取り付けたのですか。さすがです、ラディシャ様!」
「協力じゃねえ。革命軍に入ったから、こいつは革命軍のリーダー、ラディシャの部下だ!」
「なんと、レオン様を部下に!さすがはラディシャ様だ!」
「ほら、みんな。とにかくレオンと一緒に作戦会議しないと、せっかく来てくれたんだから」
「そうですね、作戦を練りましょう!」
「で、どうするんだ?何か考えはあるのか?」
「うん。まず、レオンには反皇帝派の貴族を集めて派閥を作ってほしい。表立って皇帝に反抗できなかった者達や、反皇帝派になってくれそうな人物を説得するのもいいね。レビーゲルの魔の手から公爵様が守ってくれるとなれば、反皇帝運動が活発になるはずだ。派閥を作っておけば、レオンが皇帝になった後も信頼できるし、政治はやりやすいはずだよ」
「なるほど。革命にも役立ちますが、僕が皇帝になった後に貴族たちが信頼できない者達ばかりになっても困りますもんね」
「だな」
「うん。あと、革命軍に暴力に訴える者が出てこないように、過激な思想を持つ者が入らないように、"暴力行為はNG"ってルールを作ろうと思う」
「はい、そうですね」
「明確にルールにしておけば分かりやすいしいいな」
「僕たちは今までの革命軍よりもっと表立って動こうと思う。演説とか、デモとか。示威的行為はあんまりしたくないけど、革命のためなら仕方がないと思ってる。青髪の青鬼が革命軍にいることも広めていこう。レオン、今まで世間に知られていなかったレビーゲルの悪行とかある?記者にリークして記事を書いてもらおうと思う。情報源が公爵と青鬼なら、信憑性も上がるでしょ。とにかく反皇帝派の思想を民たちに植え付けて、革命軍に入ってくれる人、その活動に肯定的な人を増やそう」
「はい、あいつが揉み消した犯罪行為はたくさんあるので、良い記事を書いてくれそうです」
「というか、青鬼であることを広めるのは賛成だが、一つ問題があるだろ」
「うん、赤鬼の耳に入ることだよね」
赤鬼。青鬼とほぼ同じような種族だが、髪や瞳が赤いほど強く、男性しか生まれない。そして、赤鬼と青鬼はお互いの種族を魅了する能力を持つ。魅了の強さは髪や瞳の色と関係ないため、最強のラディシャでも魅了されてしまう危険があるのだ。
「魅了は、その力が強いほうだけに魅了されるから、お互いを魅了しあうことはないんだ。だから二人で洗脳しあうことはないんだけど…。逆に言うと、片方は正気だから、魅了されてしまったらなにされるかわからないんだよね。」
「お前はその力って、強いほうなの?」
「魅了をしたことはないんだけど、僕を魅了しようとした人には何人かあったことあるんだ。でも、実際にされたことはないから、多分強いほうだよ」
「とにかく、赤鬼らしき人には絶対に接触してはいけませんね。赤鬼は緑髪が多いんですよね、そういう髪色の者にはお気をつけください」
「俺が傍にいればいいだろ、そんじょそこらの赤鬼には勝てる自信があるぜ。…でもお前が魅了されたらお前と戦う可能性があるのか…?」
「ヴァルドを嫌いになるわけじゃないから、多分それは大丈夫だよ。赤鬼にも、みんなにも無抵抗になるだけだと思う。…でも、誘拐とかされたら逃げ出さずについて行っちゃうかも」
「やべえじゃん!」
「警戒しましょう。…まあ、赤鬼なんてそうそういないですが」
「それフラグじゃね?」
「「あっ、」」
「…まあ、とりあえずそういう方針で。状況が変わったら、また考えよう」
「わかりました」
「了解!」




