表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
触手とダンジョン攻略  作者: 桃野産毛


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/143

閑話“空路”

 機体が軋み、

密閉されたはずのコックピットにすら悲鳴が届く。

何もかも度外視で、ただひたすら飛び続ける。

 このまま永遠に飛び続けられたら、

パイロットはあり得ないことを願う。


「応答せよ!

脱出できないのか?!

応答せよ!」


 管制官から怒号が聞こえる。


「……いや、脱出しない。

このまま行く。」

「何言ってんだ?!

脱出できるんだぞ!?」


 俺は懐の葉巻をカッターで切り、口にくわえる。


「それはできない。

あぁ、できないね。

こんなバケモノほっといて、

自分だけ逃げるなんて。」


 葉巻に火をつけた。


「何バカなことを言ってるんだ?!

家族はどうするんだ?!」

「だからだろ?

このまま飛んでいって、

日本で戦ってる魔王にぶつければ、

最悪相討ちできるかも。」

「お前!」

「俺は極悪人だ。

最低、最悪の男だ。

だから、ほっといてくれ。」


 そう言って、男は無線のスイッチを切る。


「自国のハンターも全滅したんだ。

俺がこうやって飛んでも、

こいつはまた英国に飛んでく。

 それなら、ちょっとでも倒せる見込みのある

プランが良い。」


 偶然聞いた船からのオープンチャンネル。

米国が魔王を日本に押し付けた。


 なら、俺は個人でやる。


 すまんな、日本人。

すまんな、櫻葉とやら。

恨んでくれ、憎んでくれ。

ただし、この俺をだ。


「最後のランデブーに、最高級の棺付きだ!

極悪人には勿体ないねぇ。」


 音速が出せる戦闘機ではあるが、

速さのために武器を積むことがほとんどできない。

俺みたいなヤツ、と男がコックピットで笑った。


「見えてきた。

おぉ!

光ってるぜ!

見ろよ、ドラゴン!

あそこに連れていってやる!

ステーキにされちまいな!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ