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月と罰

作者: 安永祐二

【前書き】

令和6年1月2日、世間では大変なことが起きている。

これが現実なのに、スマホが伝える情報は何処か現実離れしていて、異世界で起こっている出来事のように思えた。




挿絵(By みてみん)


時は令和5年12月。昭和に換算すれば98年だ。


ここは九州北部の街、福岡市天神。


松本清張の名作「点と線」で有名な香椎から僅かに西にズレた寝蔵から、バスを乗り継ぐ出勤途中の俺はふと早朝の夜空を見上げた。


「あの月に、俺が生まれる前に人間が行ったなんて嘘だろ。信じられない。もう50年以上も前の話だぜ。」


旧式の宇宙工学技術、旧式のエンジン、旧式のコンピュータ、何もかもが旧式だったっていうのに。。


ふと溜息が出る。なんの溜息かは分からない。


✼✼✼


さてと、最新式には程遠い旧式の俺は今日も仕事か。


早朝のまだ辺りが暗いビルの谷間からは、月が輝きの矢を放ち、ここまで来てみなよと俺を嘲笑っているように思えた。


【後書き】

前書きにも書いたように、世間では大変なことが起きているのに、何処か現実とは思えなかった。

私の中の現実は、明後日にはまた仕事に行かないといけないということ。

ただ、それだけだった。


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