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深夜の君は甘すぎてかなわない。

作者: よな

夜10時

仕事から自宅へ帰ると、早めに帰ってきた彼氏が玄関先にいた。


「鍵渡してなかったっけ?」

「あるよ。でもマヤミを待ってたかったんだ。」

「ふーん。」


寒いから先に入っていればいいのに。なんて思っていたら、彼氏に抱き着かれた。

「お帰り。」

「ただいま。」

そういって横抱きにされ家に入れられる。

マヤミは少し照れくさい感じがした。

「ねぇマヤミ。今日は帰るの遅かったね。何かあった?」

「別に」

「えー。聞きたい!何かあった?」

「・・・少し仕事でミスっただけ。」

「だけ?」

「仕事のお得意様に送るメールを間違えて、取引がなくなるところでした。これでいいトウマ?」

「よくできました!」

そして軽くでこちゅーされる。

「そしてマヤミは夜遅くまで頑張って挽回したんだよね?えらい!」

「まーね。」

「では、僕からご褒美に家事と夜のお供(話くだけ係)をしてあげる!これで明日も頑張れるね!」

「どうかな。」


そうやって深夜の彼は甘すぎる対応をしては、エッチに持ち込むのだ。

私はそれに沼ってしかたない。


なのに彼とは付き合っていないから、あいまいな関係が続いている。

この甘ったるい沼にいつまでもつかるわけにはいかないのはわかっている。


けどもう少しだけこのまま続けさせて。


彼に本命がいたとしても。。。。

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