ストーリー:3
みなさん、こんにちは!ポイントです!
さてこの話から少しずつコメディーから変わっていきます。そして颯太の周りも少しずつ変わっていきます!
この差を楽しんでいただければ作者として感無量です(笑)
引き続きコメも募集中です☆
それではまたのちほど
「へぇ〜!安岐ちゃん、やるぅ♪」
次の日登校中たまたま出くわした誠に昨日の話をしたら、そんな感想が返ってきた。
「白崎凌央ちゃんかぁ、どこのクラスだろ?名前知ってたんなら同じ一年かな?」
「うん。多分同じクラスの子だよ。昨日の夜思い出したんだ。顔見たことあるもん」
「え?俺、うちのクラスの女子全員チェックいれたけど、そんな子いなかったぞ?」
「見落としたんじゃね?」
疑問はたくさん出てくるが、今日会えばきっとわかるさ。
そう考えながら学校へと急ぐのだった。
だが彼を待っていたのは衝撃の事実だけだった。
「ま、まさか…」
そのまさかなのだ。
昨日あれだけ仲良くなった白崎凌央は同じクラスでない。
誰に聞いても
「知らな〜い」
あれだけ喋り、笑いあっていた凌央は同じ学年でもない。
てか、同じ学校でもなかった。
「ん〜…白崎凌央って子、載ってないなぁ」
職員室、担任にせがんで見せてもらった学生名簿にさえ書いてないのだから確実だ。
ケイタイにかけてもかからず、メールと飛ばしても宛先不明扱い。
つまり
白崎 凌央は
いなかった
と、いうことなのだ。
「どうなってんだよ」
本当にどうなってしまったんだ?
まるで自分以外の全てが『白崎凌央』という人物を、初めからいなかったかのようにしている。
颯太はそんな異様な感覚にとらわれるのだった。