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どうすればいいのかという話

「ぐああああ! き、きた!?」


 頭の中に情報を突っ込まれる痛みが襲ってきて紀伊は頭を抱えるように押さえるが、同時に「オプション機能」とやらの能力を理解し絶句する。

 なんだこれは。それが紀伊に最初に浮かんだ感想だった。


「おいおい、これって……」

「当機も受信完了しました。解説が必要ですか?」

「いや、必要ない。ていうか……いいのか? これって」

「質問の意味が不明瞭です」

「解放されたオプションだよ。ドラゴンでも相手にする気なのかコレ」


 チャージ式超高出力砲撃モード『レイブラスト』。軌道上の戦闘母艦アレイアスからチャージを受け放つ、高威力の光線。既存のスキルに当てはめても「必殺技」と呼ぶに値する機能だ。

 というか、「必殺技」すぎて危険しかない。


「こんなもん、地上じゃ撃てないだろ……撃ったらどうなるんだコレ」

「問題ありません。着弾地点を中心に効果圏内を消し飛ばしはしますが、非常に限定された範囲です」

「問題しかねーよ……!」


 大威力スキルにはよくあるフレンドリーファイア問題というやつであるが、ガチの殴り合いに発展するらしいので「ステータス」の恩恵のない紀伊がそんな事になれば普通に殴り殺されかねない。

 自衛にはそれこそレイガンしかないが、別に紀伊は戦争をしたいわけではないのだ。

 撃たれる前に撃て、なんてことをやらかしたくはない。


「もっと安定したものはないのかよ……パワードスーツとかさあ」

「ありますが、その機能の解放にはエネルギーが足りていません」

「あるのか。ていうか、やっぱりそれかあ……」


 レイブレイドとレイガンがあれば、紀伊でも戦える。戦えるが……懸念がないわけではない。それは先程の戦闘で明らかになっている。

 パワードスーツはあるらしいが、いつ手に入るかは分かったものではない。

 そして手に入れるには、戦う必要がある。


「つまり、俺の身体能力で当てられる敵と戦うしかないってことか……」

「その通りです。しかし、そのサポートの為に当機が存在します」

「さっきの銃か。でも実弾銃の有効性は否定されてたは……ず……」


 言いながら、紀伊はハッとする。確かアインの銃は、オーガナイトに通用していた。

 科学がまだ存在していた時代、どんな銃も弾もモンスターには通用しなかったというのに……だ。

 これは一体どういうことなのだろうか?

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