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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
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オークとの遭遇

 な、なんやと!今回も戦闘シーンがないってどういうことやねん!?ハア!?

「それにしてもこの鹿綺麗に焼けてたわね!外側もあたしが狙ってた通り、パリパリに焼けていてとっても美味しいわ!」


 冴えない冒険者の忠告を受けその場にいられなくなった僕達は焼いていた鹿肉を持ち、また探索に出かけていた。

ちなみにみんなで食べると危ないからとエリスの提案でサリア、僕、エリスの順番で焼き鹿を食べる事になっている。


 ああ、早く僕の番回ってこやへんかなあ?

 そう思いサリアの方へとチラッと振り返るもまだサリアは3分の2を食べ終わったところ、まだまだ時間が掛かりそうだ。


「残念、カイン。姉さんはまだ食べ終わってなかったね」


「いや、何でバレたんやエリス。チラッとしか見てへんだのに?しかもその時多分やけどエリス、別の方向いてなかったか?」


「うん見てた。でも何となく見た気がした、から?」


 OH...。君はエスパーか。いや、治癒士やろ?分かってるけど勘良すぎやで。


「あ、カイン、ごめんなさい?カインも食べたかったわよね!ちょっと急いで食べるわ!」


「いやいや、全然ゆっくりでええからな?食べてもらってんのもオーク引き寄せるための作戦の一部分やからな。何やったらずっと食い続けててもええで?」


「うーん、そう?じゃあやっぱりゆっくりめで食べてみようかしら?」


「おう、喉つまらせやんときや?気ぃつけて食うんやで」


 そしてサリアが食べ終わり、僕も食べ終わり、エリスが半分ほどまで食べ進めた時、遂にその時がやってきた。


「2時方向!ガサガサって音したで!サリア、さっき話したみたいにお願いするわ!」


「うん、分かったわ!任せときなさい!『地這う炎』!」


 サリアが魔法を唱えるとサリアを中心にして10m程が燃えていった。これで酷ければ肩ほどまで生えていた草が燃え、見通しが良くなった。


 ちなみにもし、冒険者であってもまた謝れば済むような話なので特に躊躇はせずにやって貰った。

 そして、今回出てきたのは...?


「ブグゥ!グググクゥ!!」


「ブヒャア!ブヒヒ」


「グゴコ!ブヒィ!!」


「お!今度こそはオークやな。しかもちょうどいい事に三体同時とか!二人とも、絶対逃がしたらアカンで!次いつ見つかるか分からんからな!」


「分かってるわ!申し訳無いけどエリス、今回は『バラバラの心』スキル使って貰えないかしら?」


「うん、全然大丈夫。じゃあ使うよ?『バラバラの心』...!」


 これでエリスが『バラバラの心』を使ってくれたので致命傷になりそうな場所に小さくでも傷をつければ、その傷を魔法で広げて貰えるようになった。

 勿論の事だが、動きを阻害できるような場所でもいい。その分だけ戦闘が楽になるからなぁ。何やったら出血死も狙えるしな。


「よっしゃ!じゃあ気合い入れていくで!?」

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