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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
88/190

コリンとの別れ

 これの次の話と統合しました。

 点線で区切ってある場所がそうなのですが、違和感があったら教えて欲しいです

 アイアンゴレムを倒した僕達はまだ四階層にいた。


「よっしゃ!そろそろ次の階層行ってもええやろ。まだ階段見つけてないケド」


「いや、ダメでしょカイン!次の階層ってハイパワーモンキーが二体とかの複数体で出るようになるってコリンが言ってたじゃない!もしこのまま次の階層に行ってもあっさりやられて終わるに決まってるわ!」


「このままこの階層で宝箱探しながら戦闘訓練する」


 そうやったぁ!次の階から複数体出現ってことすっかり忘れとったわ!

 ...しゃあないか。今日のところはここで一日特訓会やな。コリンさんとはここでお別れかな?


「コリンさん?実力不足やって分かったから僕らはここで一日訓練していくわ。コリンさんはどうすんのや?一緒にやるか?」


「そうねぇ、私にとってはあんまり価値がないから次の階層へ一足先に行かせてもらうわ」


「おう、そっか。じゃあお別れやな、コリンさんも気ぃつけや?」


「君に言われるまでもないわ。じゃ、サリアちゃん、エリスちゃんも気をつけてね?」


「分かったわ!あたし達もきっとすぐ追いついてみせるからね」


「わたしも、すぐそこに行くから」


 あ~、女の子組だけが仲良さそうにしてるぅ〜。いいなぁ。なんかすごい疎外感があるわ。

 まあ別にコリンさんとはこれっきりやと思えば気にならんか。うん。何事も考え方や考え方。


 さて、コリンさんとも別れたことやし、僕らはせこせことレベル上げにでも励もっかな。


「よし、そんじゃあ僕らはここ探索してこっか」


「じゃ、こっちの道に行ってみましょ!何かあたしの勘がこっちに行けって言ってる気がするのよ!」


 そう言ってサリアはT字路になっている右側の道を示しながら言った。どうやらそっちの方にサリアが言うには何かがあるらしい?


「わたしは別にどっちの道でもいい」


「おう、僕もどっちの道でもいいからサリアの言う方の道に行ってみよっか」


「じゃあ行ってみましょ!宝箱があればいいわね!」


 ま、そうは言っても先頭歩くのは僕やねんけどな。散々そう言って来たのが効いているのかサリアも僕の後ろに居てくれてるから良かった。


「そう言えばコリン、なんだかすごい戦い方する人だったわねあたしあんな事出来ないわ!ちょっと尊敬しちゃうかも」


「イヤイヤ、そんな所で尊敬しちゃイカンやろ?なんせサリアは魔法職何やからな。大人しく僕に守られときや」


「うーん、なんかそれも違う気がするけど、まあいいわ。しっかりあたしのこと守ってよね?カイン!」


「私の事もちゃんと、ね?」


「分かっとるわい!ちゃんと二人とも守ったるから安心して魔法打ってや!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 それから僕達はしばらくの間四階層で宝箱を探しながらレベル上げに勤しんだのだった。

 一日ダンジョン四階層でレベル上げに勤しんでいたカイン達だったが遂に夕飯時という時間制限を迎え、ダンジョンから帰宅する事にした。


 その帰り道。


「それにしても一個も宝箱が出ないってどういう事よ!いいじゃない、一個ぐらい出しても!ケチなダンジョンだったわ!」


「イヤイヤサリア。そんなこと言ってもなあ。確かコリンさんもあんまり宝箱は出やへんって言ってなかったっけ?それで文句言うのは可哀想ってもんや」


 でも今はそんな事よりもさっさと宿に帰らんと女将さんに飯片付けられてまうからな、はよ帰らんと!


 正直言って宝箱云々よりも明日に備えてしっかり夕飯をとるほうが大事やからな!


「カイン、明日もおなじダンジョンに潜るの?」


「ん?いや、確かあと一回で僕とエリス、もう一回でサリアがランクアップできるはずやろ?だから明日はあとの二回分のクエスト消化しよっかなって思っててな」


「ああ!なるほどね、態々ありがとう!」


「そんなん全然ええよ。どうせやったら足並み揃えてランク上げたいもんな」


 やっぱり一人だけランクが違うかったらなんか気まずいもんな。それに受けられる依頼もちょっとの間だけやけど限られてくるし。


 そんな雑談をしながら宿へと帰ると、そこには夜酒を楽しむ客がまばらに居るだけで誰一人として夕食を食べている客はいなかった。


「なあ、僕思うんやけどさ?やらかしたような気がすんねんかなぁ?不思議と」


「カイン、あたしもそんな気がする。不思議と」


「ねえさん、カイン?不思議じゃないと思う。わたし達遅刻した」


「エリスぅ!んな事は分かってんねん!?現実見たくないだけやわ!」


 そんな事を宿の入口で喋っていたからだろうか?宿の女将さんがカウンターから出てきて僕たちの方にずんずんと歩いてきた。


「あんた達!遅かったじゃないかい!こんな時間まで何してたんだい!?あんまり遅いから夕ご飯は片付けちまったよ!」


 ああ、やっぱり。という思いと、また説教タイムか...。という悲しい気持ちが僕の中で渦巻く。


「そもそもあんた達二回目じゃないかい!一体何時なったら...」


 オバチャンのお説教が続き、一時間ほど経ったあとやっとお説教から解放された。


 ...さて、飯食うか。

 ハア、まさかゴレム戦が長引くことでこんな事になるとは...!

 本当は最後まで行ってからお別れの予定やってんけどな?


 追記!また10話経ったので1週間休みますね!

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