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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
86/190

アイアンゴレム!(中編)

 エリスに魔法でアイアンゴレムにやられた腕を治してもらったあと、僕はまたゴレムに向かって走りだした。


「スマン!こっからは僕も応援するわな。『出血』『纏血・騎槍』、オラ伸びろォ!」


 纏血を僕の得意なランスの形に変形させ出血スキルを合わせて急激に伸ばした穂先で右腕の関節部分に突き刺してやる。だが勿論腐っても相手は金属、甲高い音を立て、火花を立てるだけで全く切れてきているようには見えない。


「ちょっとカイン!全然ダメージ与えられてないじゃない!ちゃんと攻撃してよ!」


「まあまあ、そう焦らんといてや。こっからやで?こっから!『纏血・回転』!」


 弾かれたとは言っても僕のランスはまだ相手の肘に当たったままで完全に弾かれたわけではなかった。つまりダメージを与えてやれなかっただけだ。


 つまり、ただ攻撃が通らなかったらやる事は一つしかないだろう!多くの転生系の主人公が硬い敵に対して行ってきた定番の技、そう!ドリルである!!

 切っても突いてもダメならば、削り切ればよいのだ!


「オラァ!ちぎれ飛べやァ!」


 ━ギャリギャリギャリギャリィ!!!!


 凄まじい轟音を立てながら鉄で出来ているゴレムの肘関節が削れていく。

 ゴレムもそのまま自分の腕がちぎれ飛ぶのを黙って見ているはずもなく、削られている側の半身を引き、ドリル攻撃から逃れようとする。


「そうはさせないわ!『ラピッドファイア』!」


 サリアの放った魔法が飛んでいき、更にはゴレムの背後に回り込み、爆発した。

 だが、今回発動した魔法は今まで見てきたサリアの『ファイアボール』にも威力の面で劣っていたように思う。

 だが、それでもアイアンゴレムを数瞬だけ足止めすることに成功しそのまま腕はちぎれ飛んでいった。


「やるじゃ無い?サリアちゃん!いい足止めだったわ!」


「ありがと!また新魔法を試させてもらったわ!今度はね、攻撃力よりもスピードを意識して打ってみたのよ」


「姉さん、ナイス。それよりもカイン、前を見て?ゴレムはまだ動いてる」


「その通りよ!カインは油断しすぎ、シャキッとして!」


 あ、そう言えばそうやったわ。腕ちぎって何となくやりきった感あったわ。

 まあでもこれで手数がひとつ減ったんやし、またこの戦法でいったら楽に勝てるんちゃうか!?


 つって毎回痛い目にあって、エリスあたりに怒られるんやけどな。

 さて、後半戦もうちょい頑張っていこっか!

 あ、あれ?なんかこれでごレム戦終わろうと思っとったんやけど終われへんだんやけど...。

 

 えっと、後編へ続く!

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