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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
85/190

アイアンゴレム!(前編)

すまん遅れた!

 アイアンゴレム、いや、宝箱か?まあどっちでもいっか。そのどっちかを探して四階層をぶらついていた。

 ちなみにどっちかが見つかったら次の階層に行くことになっている。もう既にお昼の二時位にはなっている。

 つまり今日だけという約束でパーティを組んでいるコリンさんとこのダンジョンをボスまで攻略するとなればリミットがあと三時間、一回層につき一時間で攻略していかなければならない事になる。

 なんせダンジョンから出たとしても帰るための時間が必要になるからな。


「あ、いた。今度はアイアンゴレム。三時の方向」


 あ、ちょっと指示がわかりやすくなった。今までは指で敵がいる方向を教えてくれてんけど、その場合は一々振り向かんといる場所が分からんかったけど今回からは振り向かんでもいる場所が分かるようになったからな!革命や!


「よっしゃ、じゃあ僕が先行するわな。てか僕てっきり銀色のピカピカなボデーを想像しとってんけどちゃうねんな」


 そう、僕が想像しとった、って言うかみんなが想像してるような銀色になっただけのストーンゴレムじゃなくってサビサビになって動く度にギィとかギギィなんて言う音を響かせて、更には関節からは火花が時々散っている。

 え?こんなんでホンマにストーンゴレムより強いんか?


「って、うぉ!思ったより早いやんけ!ちょっと待って!『纏血・盾』!グアッ!イッテェ!」


 ゴレムが上から振り下ろすように殴ってきた。

 だが僕も人間、いや、魔物やけど。とっさの判断では避けるでは無く少しダメージが来てしまうであろう盾を選んでしまった。僕の防御力はそんなに高くないというのに。


 案の定振り下ろされた腕に自分の筋力では耐えきれず、勢い良く膝をつけさせられた。

 勿論膝も痛いのだが、それ以上にガードをしたほうの腕が折れてしまったのではと錯覚するほど、兎に角痛かった。


「カイン君!その程度でへこたれているようじゃあ上のランクは無理そうね!私が行くわ!『リベンジャー』!」


 そう言って飛び出して行ったコリンさんは振り下ろされた腕を上手く初撃を地面に流すような動きを見せ無事に攻撃を捌ききった。

 そして威力が殺されながらも振り上げ攻撃をした時、コリンさんは攻撃の威力を殺した上で上手く一撃を貰っていた。

 だが、威力を殺せたからといってダメージが少ないとは限らないらしい。


「アッツ!このっ!『シールドバッシュ』!」


 ゴレムの攻撃はコリンさんによって威力は殺されながらも錆てボロボロになっているゴレムはサビ自体が毛羽立ち、一つ一つが小さな刃物となってコリンさんに襲いかかったのだ。

 だが流石は攻撃を貰い慣れているコリンさん、すぐさま建て直し、『シールドバッシュ』を当てていくがやはり無機物のゴレムには相性が悪いらしくあまり効いている様子はない。


「おっしゃ!僕も参加するわ!」


「その前にカイン、『ヒール』」


「お、あんがとな。エリス!」


 エリスにさっきやられた時の腕を治してもらいながら僕はコリンさんを援護するためにアイアンゴレムの元へ走り出した。

 ヒーローは遅れて登場するもんや!ま、僕はヒーローやなくって魔物やけどな?

マジで残業4時間って何?帰るのが9時になって帰ってお風呂とか食事とかしとったら遅くなっちった!ゴメンコ!

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