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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
84/190

宝箱や!何が入ってる?

「うーん、思ったより楽勝だったわね!この調子ならその、スチールゴレム?ってのも楽勝なんじゃないかしら?


 イヤイヤサリアさん、そんなことはないと思うで?今回だってたまたま相手が脳震盪で倒れてくれたから全然強敵には感じひんだけど、パワーが強化されてるってことはそんだけ被弾したら大ダメージを食らうってことやからな。


「...何よカイン、そんな顔して?すごく不満そうじゃない。分かってるわよ、あれが本当に上手くいったから楽勝だったって事は」


「なんや分かっとったんかい。そやぞ〜、この次からもこう簡単に戦闘が進むとは限らんからな。気ぃつけて戦闘しいや」


「ハイハイ、そんな事どうでもいいじゃない。そんな事よりここからは宝箱もあるんだから色々探索しながら次の回を目指しましょ」


「私もコリンに賛成。宝箱探す」


 あ、そっか。こっから宝箱が出現すんのやっけ?え?でも確かその中身って薬草とかそんな感じのしょぼいアイテムしかなかったんちゃうかったっけ?

 まあえっか、宝箱探すのって僕的にも結構好きやし、そんなに急ぐ旅でもないしな。

 ああ、懐かし。そう言えばゲームで宝箱全部開ける挑戦したなぁ。途中で諦めて辞めちゃったケド。


「でも案外こういうのって探し始めたら中々見つからんのさなぁ。そういうのって、ない?」


「え?わかんない」


「いや、あたしもカインとずっと一緒に居たからわかんないわよ」


「あまり認めたくないけど分かるわ、それ。私も実は欲しい装備があってダンジョンにずっと潜り続けていた時期があったんだけど何回挑んでもなかった装備が諦めたら一回の宝箱で出てくるとかね。あの時は大変だったわ...」


 やっぱり、この世界でも物欲センサーは生きてんのな。あれはマジで大変やねんかな。しかも欲しくない時に二つ同時に出てきたりな。ハア。


「ま、あんまり今回のダンジョンではいい物が入ってるって報告はあんまり無いから期待せずに行きましょ」


「カイン、そんなこと行ってる間に、あった。宝箱」


「お、マジで?やったやん!折角やし一番に見つけたエリスが開けてみたらどうや?確かこのダンジョンって罠がないんやろ?」


「そうよ、このダンジョンは罠がない代わりに中身がしょぼいって説が濃厚ね」


 成程まあ安全でええんちゃうかな?後々はちゃんとえぇ装備が欲しいから罠があったとしてもいい装備が欲しいな。とか言ってて罠付き宝箱で死んでもうたりしてな?

 いや、全然笑えんけど。


「じゃ、カイン、開けるよ?」


「おう、ちょっとドキドキすんな。何が入っとんのやろうかな?あかん、そんなにいいの入ってないって分かってんのに緊張するわ」


「カイン君がなんでドキドキするのさ、するならエリスちゃんの方だろうに」


「あ、薬草?が入ってた。他はない、これってリップルの実?」


 えっと、本当に?一応確かめとこかな。これは何かなぁっと、発動!鑑定の首飾り!

 お、ジャプの実か。ん?ジャプの実?あ!


「エリス!それアカンやつや!それ食べたら死んでまうかもしれんぞ!それジャプの実や、食うと筋肉が硬直していくやつやで!」


「ん、良くやったわカイン。それを売ったらそこそこいいお金になるのよ。大体銀貨2枚ほどかしら?それってリップルの実とよく似てるから間違えやすいのよ」


 へえ、まあ確かにそっくりやったしな。僕らも野営してる時、この鑑定のネックレスが無かったらマジで食って死んどったかもしれんからな。あって良かったわ。


「でもいいわね!調子が出てきたんじゃない?まだ戦ってないアイアンゴレムを探しながら宝箱も探しましょう?」


「おう、そやな。折角やしそうしよか。いやあ、中々欲が出てきたなぁ。ちょっと危険な状態やと思うからみんな気ぃつけてや。いや僕も気をつけはするけどな」


「そうね!じゃあどんどん宝箱開けていきましょう?次はあたしの番だからね!」


 いや、話聞いとった?サリア君。ほんまの目的はアイアンゴレムやで?

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