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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
78/190

コリンさん連れて、ダンジョンまで

 今回なんも進展しませんよ。いつもの事だけど。


 仕事がしんどくてなんにも思いつかんだ!すまん!!

 そう言えば臨時パーティを組むのって初めてやんな。だからって緊張することは無いけど、臨時パーティって言うと例の有名なハンティングゲームを思い出すよな。いや、懐かしい。

 アレやってた時は被弾しても、『ああ、やっちゃった!』で済んどったけどここではそうはいかんからな。

 ま、そういう緊張感があるって所も異世界のいい所でもあるんやけどな。


「エリスちゃん、ドキドキするわね!そういえばどこのダンジョンに行くのかしら?」


「えっと、なんて言うんだっけ?光石、が取れるとこ」


 そう言えば場所だけは聞いたけど、なんて言う名前のダンジョンなんかは聞いてなかったな。


「光石か。ううん、多分だけど森が近くにある崖でそこにちっちゃい亀裂みたいな入口が空いてるダンジョン、だよね?」


「え!?なんで分かったの?あたし達光石を、ってだけしか言ってないのに!」


 ホンマやな、もしかしてこの街の近くにはダンジョンが一つしかないんか?...もしそうやったら一回攻略したらこの街とはおさらばかもな。

 攻略といえば『不死者の楽園』ダンジョンも完全攻略出来てへんよな。いつかはまたあそこに戻って完全攻略したいな。

 そう言えば宿屋の娘さん、えっと、アンちゃんやったっけかな?その子にもまた会おなって約束しちゃったし。


「フフン、すごいでしょう?って言っても単純に光石が取れるダンジョンって言ったらあそこのダンジョンしかない、ってだけだけどね」


「へえ、そやったんや。ちなみにダンジョンの名前ってなんて言うんや?そこら辺言い忘れたんか受付から聴いてなかったんやけど」


「は?ああ、あの子に当たったのね。あの子は大概適当な性格だから偶に説明漏れがあんのよ。ちゃんとそういう所、他の場所からも情報集めときなさい」


「お、おう。すまんかった」


 なんかコリンさんが僕にだけ冷たい気がする。気の所為であって欲しいなぁ。


「それで?コリン、あのダンジョン、なんて言う名前なの?教えて?」


「フン、しょうが無いわね。あのダンジョンは『三番ダンジョン』って呼ばれてるわ」


「えっとそれはあれか?俗称って言うかわかりやすくした名前って奴?」


「は?そんなわけないでしょう?アルトザインの町の近くで三番目に見つかったから、三番ダンジョンよ。それ以外になんかある?」


「...いや、なんも」


 あれ?このダンジョンには名前が無いんか?てっきり最初に入ったダンジョンはちゃんと名前ついてたからこのダンジョンにもちゃんとした名前がついてんのか思ってんけどなぁ?

 もしかしてダンジョンの名前って特殊な条件かなんか満たさんと分からんってこと?いやでも、世界に何万人いる冒険者の中で条件発見できてないなんてことは絶対無いしな。

 見つけても秘密にしてるってこと?なんか秘密にしたくなるような凄い宝箱でも隠されてるんかな?


 いやいや、でもやっぱりそんな事ないよな?だってあなたの名前教えてください、って聞いてるだけやのに特殊な条件満たさんと教えへんとか、どんな変人やねんって話やし。


「カイン、何ぼさっと突っ立ってんの?こんなところにぼうっとしていてもしょうがないてでしょ?早く中に入りましょうよ」


「ハイハイ、コリンちゃん、今行くからちょっと待ってや」


 さて、なんかコリンさんの冷たい視線を浴びながら、ダンジョン探索の開始や!ハア、気が重い。背後には一応気を配っとかなな。

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