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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
異なる世界との遭遇
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カインの鎧!

酔っ払いパワー!

 後で見返したら無茶苦茶かもね

 サリアを追って店に入ると入口の向かいにカウンターが置いてあり、そこには髭を生やし、ビール腹の背が小さい老人が座っていた。

 どうやら彼がこの店の主人らしい。あ、それとも番頭か?

 見た感じサリアはローブがある場所に速攻で移動したらしく、1番いいローブを買ってやるわ!と息巻いていた。...お願いやから安いやつにしてくれよ?


「らっしゃい、この赤い髪の子はあんたらのツレかい?なら一緒に行動した方がいい。最近じゃあチンピラ共も増えてきているらしいからな」


 「ああ、サリアですね。そうですそうです

、僕らの仲間なんですけど先に飛び出して言っちゃって。面倒見てもらったみたいですんませんね」


「姉さんが、ごめんなさい」


「おう、あんた嬢ちゃんの妹かい?全然似てねえな!ハアッハッハ!」


 なんやこの老人、サリアのこと気に掛けてくれたみたいやったからええ人なんかなって思とったけど、あんまそんなこと無かったんかもしれんな。エリスの事めっちゃ笑っとったし。


 それかジョークやったんか?僕こういう系のジョークってあんまり言わんからそれがジョークなんかなんて分からんねんかな?


「エリス、ローブなんかええのあったら選んどき。無くても次の店行ったらええからな、無理に選ばんくてええで」


「分かった、じゃあいいの見つけてくる」


 エリスがフンス!という感じでサリアの攻撃メインの人のためのローブが売ってある場所の隣にある支援術士用のローブ売り場に走っていった。


「おい兄ちゃん、そりゃあ無いぜ。こんだけ仲良くなりゃあ鎧の1個くれぇは買ってくってのが礼儀ってもんだろうがよ」


 なんやこのオッサン、ジョークのセンスが悪いだけやなくって距離感も無駄に近いな!僕のパーソナルエリアはめっちゃ大きいんやぞ!オッサンに対してな!

 あ、サリアとエリスは別な、あの子らは可愛いからオッケオッケ。

 さて!気を取り直して、ムサイおっさん無視して僕もなんかええ鎧みっけるかな!僕の自慢のレベル1鑑定アイテムが火を吹くぜ!


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・魔物素材の軽鎧


・効果不明


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 うわ、なんやこれ!?鑑定で見れへんってこの鎧もしかして一発目からめっちゃええ鎧なんちゃうか!?


「爺さん、この鎧何?」


「あ?それか、それはな、なんて言ったっけ?そうそう!『キメラアーマー』だ!あ、別にキメラの素材を使ってるわけじゃねえぞ?キメラみてえに兎に角いっぱい低級の魔物素材をデタラメに使ってんだよ。効果は斬撃耐性弱化(中)に炎耐性(小)水耐性(小)『キメラの嫌悪』だな」


「その『キメラの嫌悪』ってのはなんや?」


「効果はあぁ、なんて言うかな相手の魔物に近い動物に本来ない部分、例えばゴブリンだったら1番近い人間、人間には角がついてないから頭全般だな。いちばん違和感の強い部分への特攻効果があるらしい」


 おうなるほど。ようわからん!でもそういう変わりモンってめっちゃロマンあるよな!てからしいって何?爺さんもようわからんってことやん!?

 それに自分の命預けるのもなあ。でもこの鎧使ってみたい。見た目も名前とは反対に落ち着いた黒に紫が所々についてるちょっと禍々しいかなっ?って感じでかっこいいし。

 ...やっぱり運命感じたやつにするのがええよな?うん。


「爺さん、これナンボや?」


「そうじゃなぁ。斬撃に弱いっちゅう効果も着いとるし、キメラの嫌悪っちゅうスキルも中々ようわからんスキルやしな、銀貨5枚でええよ。どうせ俺の趣味で作ったやつやでな」


 oh...、たっか!まあ予算内っちゃあそやけど。ゴブリンもめっちゃ狩って金も溜まってきたしな。


「ちょっと仲間と相談してから買わしてもらいますねぇ...」


 コレが二人の分合わしてあと同じくらいの装備買うとすれば銀貨15枚。ハア、金がぶっ飛んでくな。

 金に羽が生えて飛んでくんってより、金がマシンガンで飛ばされてく感覚やわ。...ハア


 

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