宿屋での朝
今回が連続投稿最終になります!
また3日更新に戻りますね!
「フアゥァァ...。よう寝たわ。昨日は服1着買うのにどんなけ時間使っとんねん、っちゅうくらいには店回ったかんな」
ほんま昨日は五件くらい店回ってそこでいちいち服広げては僕とかに意見求めてくんの。店員さんは流石に慣れとんのか知らんけどスラスラどこら辺がいいんか、どれがもっと似合うかとか相談に乗ってて、こういう男がモテんのやなぁ、って思って自分にはいつまで経っても出来んなって思って、目がちょっといきかけてもぅたわ、待ち時間の長さも合わせて。しかも全部適当に返事しとったら怒られたしな。
これがおばちゃん店員になるともっと凄くてな?あんたら友達か!ってくらいには話しとった、マジで買いもんの3分の1はおばちゃんとサリアのお話で費やされた、つっても過言じゃないな!
お?、そういえば2人はもう起きてんのかな?外見たらもう青くなってるし、中世っぽいこの世界もう起きてても全然不思議じゃないか。
まあでも一応起こしてみよかな?
...コンコン
「おぉい、サリアぁ、エリスぅ、もう起きてるかぁ?」
うん、返事ないな。やっぱりもう起きとったんかな?じゃあ1回下に降りてみるか。
「あら、カインさん、おはようございます。お食事はどうなさいますか?」
「あぁ、ありがとうございます。...ところで一緒にここに来た2人って今どこにいるか、分かります?1回部屋に行ってもいなかったもんで」
「なるほど、お2人ならば顔を洗いに行きましたよ?そろそろ帰ってくる頃だと思いますよ?」
「あ、そうですか、ありがとうございます」
やっぱり2人とももう起きとったんやな。まあでも休日じゃあ無いとはいえ、もうちょっと寝ててもええんとちゃうか?
とはいえ、郷に入っては郷に従え、かな?僕も早起きとかに慣れて行かんとな。
お、そうこうしてるうちに2人とも帰ってきたみたいやな。
「あら、おはようカイン、やっと起きてきたのね!あたし達、ご飯待っててあげるからさっさと顔洗ってきなさい!」
「おはよ、カイン。意外とねぼすけなんだね」
「おう、おはようサリア、エリス。別に待っててくれやんでも先に食っててええんやで?」
「いいわよそのくらい。待っててあげるわ!」
「そかそか、じゃあチャチャッと顔洗ってくるな」
そうは言ったものの、僕こうやって待ってて貰うのってちょっと苦手やねんかな。だってそうちゃう?なんか僕のためにみんなお腹減ってんのに我慢してくれてるって思うとなんか変な罪悪感みたいのあんねんかな。
ま、待っててくれてるんやし、さっさと洗っちゃおかな。
え?ちょっと待って。マリーさん、あぁ、この宿の女将さんでアンちゃんのお母さんな。に教えてもらった水場に来てんけど、ここの水場、まだ井戸使ってんのやな。井戸といえばうちの実家にあったくらいで使ったことないんやけど、まあ、使い方はわかるからええかな。
でもこの景色に井戸かぁ。なんか物凄い異国っぽくてめちゃ僕は好きやで?あ、そう言えば井戸ってなんか近所さんとの共有で使うってイメージあったんやけどそんな事ないんやな。
「へぇ、魔法があるんやったら組み上げるポンプとかあるかな思ったけど意外とそういう所発展してないんやな。もしくは普及してないだけか?」
...まあどっちでもええわ。先に顔洗っちゃおかな。2人待ってるし。
「お兄さん、おっはよう!昨日ぶりだね!」
「おはようアンちゃん。君も今起きたところかい?」
「いやいや、お兄さん。私、お客さんの朝ごはんを作ってたんだよ〜。ふふん、お兄さんとは違うのです!見習ってくれてもいいのですよ?」
「ははは、これは手厳しいね。わかった、これからはアンちゃん見習って頑張って起きるわな」
「うんうん、それがいいですよ!」
そう言ってアンちゃんはまた宿屋の方へ向けて走って行った。あれ?そう言えば何しにここに来たんやろう?ま、ええか。
さて、僕も顔洗ったことやし、宿に戻って朝ごはんやな!
そういえば久しぶりPV欄 (閲覧数)を見たら10000超えとったんですよ!ほんまありがとうございます!
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