買い物!
すいません今回も短いです。
もう眠くて眠くてしゃあないのでな!
さて、今からついに買い物なのだが、問題がひとつ、最大にして最悪の問題だ。
そう!僕らは今、究極の金欠状態なのだ!
これまでの収支計算をすると、ザックさんから報酬としてもらった銀貨が5枚、宿代が3枚引かれて、更にそこから僕らが怪我した時のために銀貨一枚は残してこきたい、つまり残り銀貨は1枚しかないってことや!
さて、銀貨一枚で何が買える?
まず鉄製品、武器と鍋、まあ包丁はいいかな?武器とか纏血を使えば包丁代わりにはなるやろ。
ふむ、そう考えたら武器は要らんかな。僕は纏血があるし、サリアは魔法があるしな。ん?じゃあ攻撃の手段がないエリスは武器かなんか買った方がええんか?
「なあエリス、なんか武器とかいるか?近接でもやるってんやったら武器と鎧、あとは盾か?買おって思うねんけど、金がないから買うんやったら武器だけになってまうけどな」
「うぅん、どうしよう、かな?わたし回復師だし。姉さんどう思う?」
「そうねぇ、出来ればエリスには危険なことはして欲しくないけど、あたしはエリスがしたいって言うんだったら挑戦してみてもいいと思うわ!」
サリアの言葉でエリスも考えが纏まったのか、こちらに顔を向けた。
「カイン、わたしやってみたい。今は回復しか出来きなから。でも今は武器じゃなくって服が欲しいかも」
それを聞いてちょっと安心したわ。もちろん財布的な意味じゃないぞ?いや勿論それもあるけど、僕個人としてはあんまりエリスに接近戦闘とかして欲しくなかったんや。せっかくの美人さんやからあんまり傷とか作って欲しくなかったからな。自分勝手な話しやけど...。
ただ反対にエリス自身がこの前、自分も戦闘に参加出来るようになりたい、って言ってたからな。
剣士は僕が担当してるからいいとして、タンクとか遊撃、あとは罠解除役の盗賊が欲しかったけど、敵との距離が近くなればなるほど危険は増すからな。え?僕?僕は例外や、どんだけ古傷があっても勲章やって思えば全然気にならんからな。
「じゃあカイン!早速服を買いに行くわよ!早く行くわよ!」
「ハイハイ、サリア。じゃあ行こっか。あ。ちなみに1人の予算があんま無いから1人1着くらいしか買えんからな。次の買い物は依頼を達成しまくって金に余裕が出来た時や」
「ハイハイ、カイン。そんなの分かってるってば!ちゃぁんと厳選するから感想、期待してるわよ?」
背中に冷や汗が流れる感じがする、こりゃあダンジョン二階層で初めて鎧ゾンビに殴られていこうやな。あん時は何とか乗り切ったけど、今日は無事に乗り切れるんか!?
助けてぇ、エリスゥ。チラッ!
「?買い物、楽しみだね」
...救いはなかったか。ここは僕も無料でファッションショーが見れるって思って楽しもっかな。
あ、買い物シーンは無いです