ギルドに、登録!
「こんにちわぁ。冒険者になりたいんですけど」
「はい、冒険者登録ですね。3名でよろしかったでしょうか?」
受付嬢さんは明るい茶髪で緑色がベースになっている可愛い制服を着た明るそうな女の人だ。
よく考えたら受付『嬢』なんやから女の人なんは当たり前か...。
いやいや、でもおばちゃんっていう可能性もあるか。まあこの女の人は若くて可愛ええから結果オーライやな!
「...ちょっとカイン、鼻伸ばしすぎ」
「えっ?いやいや、鼻なんて伸ばしてない、で?ほんまほんま」
危ねぇ!エリスがこっちチラチラ見てくんなぁ、って思ったらそういう事か!モロバレとったし!
ふと視線感じたから目線上げたら受付の姉ちゃんまでがこっち見てめっちゃ苦笑しとんやんけ。...結構こういうことには慣れてそうやな。
「ええと?なんでしたっけ?3人で登録?ああはいはい、そうですね、それでお願いします。ハイ」
「了解致しました。ではこの用紙にご自分のお名前、特技、スキルなどを記入していただくのですが、文字を書くことは出来ますか?よろしければ代筆させていただきます」
あ、そっか。僕って日本語は書けるけどよう考えたらこの世界の文字って書けへんやんか。
確かにこの街に入ってきて観光してる時に、すげぇ!異世界の文字や!ってめっちゃ感動してたけど、そうか、これ書けやんとマトモに依頼受けれへんやん!?
だってそうやろ?冒険者ギルド入ってきた時、右側にクエストボードみたいなんあって、そこにクエストっぽい用紙がぶわぁ〜、って貼ってあってんかな。
つまりそこから自分で依頼を選んで取れってことやろ?
え?これってどうするんやろ。...とりあえず!登録用紙は受付の姉ちゃんに書いてもらおっか。
「えっと、代筆お願いします。あ、そや。2人はどうするんや?文字覚えてるって言うんやったら僕の分も書いてもらいたいねんけど?」
「あんたねぇ。あたしが覚えてるはずないでしょ?記憶なくなる前にも覚えてたか怪しいのに...。言ってて恥ずかしくなってきたじゃない!カインのバカ!」
えぇ!嘘やろ!?サリアは文字を書くことは出来ますか?って聞いただけやのにめっちゃ怒られてんけど!?
「いやいや、僕なんも言ってないやん?まあええわ、エリスの方は?なんか本読んでます。みたいな見た目してるから、まだ覚えてます!みたいなん、ない?」
「うん、姉さん同じ、全く覚えてない、ごめん」
「イヤイヤ、全然ええんやで?じゃあやっば代筆お願いしますね」
「はい、かしこまりました。ではまずお名前を...」
その後、僕らの情報を嘘も混じえながら伝え、無事に冒険者登録を済ませることが出来た。
登録したてほやほやの登録証は緑がかった銅色をしていて、実際にも青銅を使用しているそうだ。
このタグは自分のランクが上がっていくにつれてランクが上がっていき、最終的には『王』ランクになってタグもブラックメタルと呼ばれる黒い金属になるらしい。あ、王ランクになれる人はその王の名前の通り1人だけらしいな。ちなみに、これはたまに空から降ってくるらしいぞ?
いや、まんま隕石やんけ!?すげぇ!最上級になったら隕石を肩からぶら下げんのか!?カッケェ!
いやまあ?まだ僕には縁遠い話やから置いとくとして!僕は1番下のランクであるEランク、になるらしい。
まあ登録した時に規則も教えられたけどまあこれはおいおい、やな。まあ、当たり前のことを当たり前にしろよってことやったらわ。冒険者になったらレベルが上がって強くなるから一般人には滅多なことでは手出しすんな、とかな。
とりあえず、無事Eランク冒険者として僕ら活動していきます!よろしく!!
...さて、宿探しやな。早い段階で見つけとかんと埋まってしもたら大変やからな!
ランクはE→D→C→B→A→S→王、ですねぇ。
登録規則は長くなりそうだったのでカットしちゃいました!