まあ、テンプレートだよね?
初めて感想をいただきました!
誤字が多い、との事で。ハイ。
ちまちま直していきますねぇ。
コメントありがとうございました!!
無事にラトリアの街に入れた僕たち3人は冒険者登録をするため、街の住人に道を聞きながら冒険者ギルドを目指していた。
「なあなあ、やっと僕らで金を稼げんで!今からワクワクやな。何買おっか?服に美味しい飯にそれに...」
「カイン、わかったから落ち着いて。それ以前に働かないと」
あ〜、そやったぁ!そう言えばギルドって言っても魔物退治したり薬草採取とかして金稼がんとあかんのやな。
えぇ、どうしよ。たまに聞く漫画家みたいに納期納期、なんて言われたら。
でもそう考えるとちょっと笑えんな。めっちゃ厳つい装備きた冒険者とかが受付嬢とかに
「納期明日ですよ!大丈夫なんですか!?」
なんて言われてるとこ想像したら。
「うへへ...」
「なに?カイン、気持ち悪いわよ。急に笑わないでよ!」
「そんなに面白いこと、あった?」
いつの間にかサリアとエリスがこちらを白い目で見ていた。自然と独り言をいっていたと気付いて慌てて周りを見てみると顔があった幼女に指をさされた。
「ママぁ、なんか変な人いるよぉ?」
「コラ!見ちゃダメよ!変な所に連れていかれたらどうするの!」
お母さん、ボク、そんな事しないよ?むしろドンドン話しかけてくれていいんだよ?
「母ちゃん、んな事言ったんなよな、俺にもあったぞ?仮面はさすがに被らなかったが、手で顔をいい感じに隠してな?クックックって意味深に笑うんだよ。...あのころは若かったなぁ」
お父さん!それ、僕のフォローしてくれてるんやろうけど完全にそれトドメを刺しにかかってますから!ほんと、ヤメテェ!!
そんなどうでもいいような、そうでも無いようなことを話している間にいつの間にか冒険者ギルドに着いていたようだ。
見上げるような、とまでは行かないが3階建てくらいはありそうな白塗り、杖と剣が交差し、その背後に狼の頭が描かれた紋章、そして何よりその建物に出入りする筋骨隆々の人やローブを羽織った人、つまり冒険者!
まさにThe冒険者ギルド、といった感じだった。
「ここが冒険者ギルドやってところね!何ぼさっとしてるの?早く行きましょ!」
「待って、姉さん」
いつもより落ち着きのないソワソワした様子のサリアが急かし、エリスがそれについて行く。
いやいや、ちょっと待ってや!もうちょっと、もうちょっとでいいから感動に浸らせて欲しいかな!
あ〜あ、先に行っちゃったな...。いやいや!?待ってぇ!
「へぇ、初めて来たけど結構、なんて言うか汚いな。なんか壁もなんか素人が補修しました感がすごいし、カウンターもそうやしな」
ただ椅子とかテーブルの客席はピカピカの新品が多い、多分頻繁に壊されては買い直して、を繰り返してるんやろう。もうこれだけでこれから何が起こるか予想出来てしまうな。
「おい、姉ちゃん?俺たちが冒険者のいろはを教えてやるからさぁ、そんな仮面やろうとは別れて俺たちに着いてこいよお」
「は?なんなの?あんた達!あたし達これから冒険者登録して依頼を受けに行くんだけど?」
ほらな、やっぱり。やっぱ冒険者ギルドで初めての登録つったら絶対このイベントがあるよな!むしろ無いとおかしい、というよりこのイベントがあって僕はすごい興奮しています!はい!
「イヤイヤ嬢ちゃん、大人しく俺らについてこねぇか?今ならあんたらにもいい思いをさせてあげるぜ?」
ははは!マジで言ったぞ!定番のセリフ。まさかマジで現実で聞くことになるとは思わんかったぞ!
「ハイハイ、そんなんどうでもいいからさっさと退いてくれへんか?」
「おい!お前には話しかけてねぇんだよ!新人ごときがいきがってるんじゃねぇぞ?もういい、さっきは見逃してやろうと思っていたが、もうやめだ!お前をボコボコにして嬢ちゃんを連れていくぜぇ!」
流石にこれはまずいだろう、と思って周りを見てみると顔を背けたり、こちらをニヤニヤしたまま待っていたりとこちらを手助けしようと言うやつはいないようだ。
かと言ってギルドの職員もこちらに干渉しようとはしてこない。面倒事を嫌っているのか、なんなのか。要するに自分で何とかしろ、とそういう事だろう。
「ハア、『纏血』」
「お?やんのか?いいぜ1発殴らせてやるよ。ほらこいよ」
そう言って男は分厚い鍛え上げた胸板にをこちらに差し出してくる。そこを殴れ、という事だろう。
ボガァン!
「グヘァァ!ッグフ!」
纏血で軽く殴ってやったらすぐに気絶してしまった。まさか余裕見せたからてっきり防御力が異様に高いとかそんなんかな?って思ったんやけどそんなこと無かったみたいやな。
「ヒュウ!やるな」
「強えじゃねえか、兄ちゃん!」
「いい殴りだったぜ!」
おぉ、どうやら周りの人に受けいれて貰えたようやな。
さて、ようやっと受付か、なんかここまで長かったなぁ。