対コボルト戦、いっぱい!
こんばんは!楽しみにしてくれた?
え?そんなに待ってない?そんなん言わんといてぇな。
って事で休み明け投稿1/3(3分の1)回目です!
駆けつけた先にいたのは商人ぽい小太りのおっさんが乗った馬車とそれを守る4人組の男女が人型の犬、多分コボルトかな?に襲われていて4人組の1人がけがをして動けない状態のようだった。どうやらさっき助けを呼んでいたのはこの小太りおっさんみたいやな。
コボルトは30匹ほどの群れで馬車を取り囲んでおり3人では手数に押されだんだんコボルトの包囲の範囲が狭まっていた。まさに絶体絶命だ。
「あんた達ィ!助けがいるんかぁ!?」
「助けてくれるのか?ぜひ頼む!俺たちは馬車の右方を守るからあんたらは左方を頼む!出来るか!?」
左側にはコボルトが20匹ほど、ちなみに右は10から15程なので完全に数が多い方を押し付けられた形に思うが、良く考えれば当然の事だ。大きいキズをおった奴ひとりと疲れきったパーティが数の多い方をとってもいい事は全くないからな。下手すりゃ動きがに振りまくって死んでしまう。
「よっしゃ、2人とも!馬車の左っ側守んぞ!2人はもうちょっと進んで魔法が届く程度まで近寄ったらそこで魔法打ってや」
「え?でもいいの?カイン。この前やってわかってると思うけど魔法って距離が空くほど弱くなるわよね?」
「おう、でも近寄ったら危ないやん?ほら、時間もないし、な?お願い!」
「でも!」
「姉さん、時間が無いのはホント。取り敢えず今回は聞いとこ?」
「...しょうが無いわね」
「ありがとうな」
無事お願いが終わったところでコボルトの群れへ。まぁ実際のところ2人は自分守る手段が魔法しかないからな。近寄られたら近接ができひん二人はそのまんまやられてまうかもしれんやん?そんなん怖すぎるわ!
「今行くからな、『纏血』!オゥラァァ!」
「ギャウン!?」
今回は『纏血』をムチのように細くし、それを相手のコボルト一体の足に向けて巻き付け転ばせた。それを見た近くのコボルトがこちらを発見し仲間が立て直す時間を稼ぐために前に出てくると共に敵が接近してきたことを知らせるために吠えようとした。
「これでも喰らいなさい!...『ファイアーボール』!」
「ワギャン!」
吠えようとはしたが後ろからサリアが魔法を打ってくれたみたいだ。口の中に魔法が入っててくれれば良かったがさすがにそこまでの運が無かったようで魔法は相手のお腹にあたり、そのまま爆発することも無く消えていった。
ただ当たったコボルトのお腹が毛が全て焼け落ち赤くなっているのを見るとそれなりには痛そうだ。
「まずは、1匹!ほんで2匹!」
魔法が当たり痛がっているスキに近寄った僕は纏血を変化させスキルレベルが足りないので短めになった騎士槍で相手の首をつき、そして起き上がろうとしていたコボルトも騎士槍をコボルトに突き刺したまま90度直角に曲げ、そのまま2匹目も刺し殺す。
その頃には仲間が血を流していることを匂いで感じ取ったのか残りのコボルトがこちらに向かって走ってきた。
サリアも近づいてきて懸命にファイアーボールを打ち、コボルトに当てていっているがまさに焼け石に水、あまり数が減っている気がしない。
「エリス!今回ばっかりは絶対に世話なるわ!」
「あまりそう言う事は言わない。回復魔法は使わないですむ方がいいから。頑張って」
「おう、頑張りはするけどなぁ。まあ無茶やろ、この数無傷で乗り越えろってのは」
何匹かは仕留めたとはいえ、まだ数は10匹は残っている。これらに囲まれたら絶対に無傷では行かんやろう。かと言って逃げ続けてもどうにもならんしなぁ。ハア...。
取り敢えずちょっとずつ下がりながら極力一体大勢にならんように頑張るか。
「よっしゃぁ!かかってこいやオラァ!」
「アオォォ!!」
「バウッバウッ!」
「ウゥゥ、ワンッ!」
おわっ、怖っわ!顔ギリギリの所までコボルトの爪が迫ってきとった。何とか顔そらさんかったら今完全に僕の顔は三本のでっかい傷ができて死んでしもとったな!あぶね!
そんな攻撃をなんとかかんとか躱しながら1匹ずつ処理していくがやはり、物量には叶わず遂に周りを5体のコボルトに囲まれてしまった。
あぁ、こりゃやべぇ。
「さっきは助かったぜ!こっちは片付いたからそっちに向かうぜ!」
おぉ、さっきまで右側で戦っとった3人が身体中傷まみれになりながらこっちへ助けに来ようとしていた。
...あんな状態のヤツらに助けられのかぁ。ちょっとショックやな。せめてエリスに治療してもらってからこっちに来てもらおっかな。うん、それがええな。
「僕の仲間に回復魔法使えるやつがおるからその子に治療してもらってから来てください!」
ハア、あと3人いたら5匹。あ、今1匹殺ったからあと4匹か。楽勝やろ。何とかなって良かったぁ、この数に囲まれた時エリスが居るとはいえ死んでまうか思ったわ!
よし!じゃあ最後まで気ぃ抜かんと頑張って耐えるかね!