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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
異なる世界との遭遇
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初魔法、ピッカリ!

「じゃ、あたしは光魔法の練習をしてるから何かあったら声、かけてね?」


 そう言うとサリアは光の魔法を使うために深い集中状態になり、僕らも近くにいるがそれの視線も感じていないのように魔力を練り始めた。


 まあ、サリアも緊張してるんやろう。ここはそっとしといて上げるようか。

 こっちはこっちでエリスの魔法習得に集中し、ついでに僕も全然魔法の使い方がわからんから同時進行で僕の方も練習した方がええかな?


 あぁ、いやでも、自衛手段持ってる僕よりかは回復魔法しか使えてないエリスの方が重要度が高いか、うん、そやんな?やっぱりエリスの種族である魔族の高い魔力量は活かしていきたいもんな。


「カイン、私たちはどの魔法練習しよう?やっぱり姉さんと同じ光魔法?」


「うーん、いや、それはやめとこっか。そりゃあサリアが使えるもんエリスも使えるんかもしれんけど、サリアが先に使えてる分エリスの方がめちゃくちゃ才能がない限り絶対サリアの下位互換になってまうやろ?やったら別の魔法覚えてみよさ」


 それでもエリスはだいぶん悩んでいるようだった。まあ、そりゃそやわな。サリアっていうお手本がいるんやから光魔法覚えるのも楽かもしれんからな。


「ん、分かったじゃあ私は敵の攻撃をガードとか出来るような魔法、覚えることにする。どんなのがあるのかな?カイン、何かいい案ある?」


 そりゃあめっちゃ難しいなぁ。そやなぁ、どんなんがいいんやろ?火はまずダメ、ガード出来るイメージがないからな。攻撃されたやつ燃やし尽くすんやったら別やろうけど、そんなん現実的じゃないしな。

 次に、水もダメやろ?どんだけ水圧高めて防ぐねんって話やし。そんなん毎回やっとったらすぐに魔力が無くなっちゃうわ!まず、その魔法を使えるようになるまでどんだけ修行を積まなあかんか、っていうかスキルレベルを上げやなあかんかわからんし、非効率的すぎる。


 え〜っと、じゃあ次は風あたりか?ファンタジーとかやったらあれでウィンドウォール!とか叫んで壁にはなってるけどあれでふさげる意味がわからん!だからこれも却下。

 残りは、土魔法か、まあ、あれや。視界とかはふさがって危険かもやけどイメージしやすい、プラスで色んな応用、例えば泥とか土のまんまでも即席の武器とかな、そういうのがが出来そうってこと考えるとエリスには土魔法習得してもらうのがええんかな?


「うん、決まったで?エリスには土魔法を習得してもらう事にするわ。あとプラスして、回復魔法と並行して習得してって貰いたいねん。ええか?大分ハードな感じになっちゃうかもやけど」


「うん、大丈夫。でも土魔法ってどんなの?」


「そやなぁ、さっきエリスが例に出したガードとかやったら土を盛り上げたらまあ、盾にはなるし、それに土やとイメージしやすいんとちゃうかなって思ってな?」


「なるほど、頑張って見る。カインはどうするの?」


「おう、僕か?僕は水魔法やな。水はいつまで持つか分からんし、町は見つからんし、ってとこが理由かな?あと、出来れば水魔法と纏血での血液操作と似てる場所がありそうやからその練習も出来ればなって思ってる」


 そんな話をしているとサリアが突然カッ!っと目を見開き、腕を前に突き出した。どうやら魔法の発動準備が整った様だ。


「『ライトボール』!」


時間をかけ、サリアが初めて発動した魔法は失敗に終わることなく無事に発動し、手のひらから30cm程の場所を付かず離れずでふわふわ浮いている。


「おっ!やったやん!サリア、成功やな!」


「おめでとう、姉さん」


「うん、ありがとう!褒めてくれてもいいのよ...?って、あっ!」


 フシュウゥゥ...


 あれ?なんかライトボールが急速に萎んでってそのまま消えてもうた。それはちょうどサリアがこちらに意識を向けたタイミングで消えた様に見えるな。

 察するにあれやな。常に集中しとかんと使えへん感じか、うん。ちょっと使い道が難しいな。


「すまんサリア、声掛けやんと遠くから見てればよかったな」


「邪魔するつもりはなかった。ごめん」


「全然大丈夫よ!これからの課題も見つかったことだしね!まずは集中してなくっても維持できるようにならないと、ね」


 おお、サリアは強いな。僕らのせいで失敗しても、怒りもせいへんし、更には新しい目標やって!

 いやあ、僕やったらキレとった自信があるね!


「姉さん、魔法ってどんな感じだった?」


「よく聞いてくれたわね!魔法はね?何ていうか、集中してここにとどまれぇ、って思って魔力を操作してないとどんどん魔法からただの魔力になっちゃうみたいなの!それが分かったから今度はそんなことを考えないでも済むようにもっと魔法を練習して何も考えなくても浮いたままにできるようにしてみせるわ!」


「へえ、そうなんやな。つまり魔法として整えてからが魔法の難しいところって事か!いやあ、僕もうかうかしてやんと真面目に魔法の練習してかんと、なんか2人に置いてかれそうで怖いわ」


「あら、そんなことになったらこのあたしがみっちり魔法を叩き込んであげるわよ」


 えっ?マジかそりゃあなんか怖いな。まじで置いてかられたらサリアに朝起きてから深夜になるまでみっちり魔法叩き込まれそうや。なんかサリアってそんなイメージあるからな。


 おお、コワ!

え?展開が遅い?

 嫌でもね?みんなもそんな感じだと思うよ?

 想像してみたらそんな事件とか戦闘ばっか出来るのって頭おかしいヤツだけやって思てるからな、僕は。

 だってあれやで?集中力続かんもん!


 以上!言い訳終わり!展開遅くなってゴメンなさい!

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