街?それとも、レベル?
はぁい、一週間ぶりでぇす!
待ちどうしかった?そんな貴方に3日連続更新をプレゼント!
「あ、外だ...」
「やっとあたし達、出て来られたのね...」
あれ?なんか感慨深そうにはしてるけどなんか思ってた反応と違うな?なんて言うかこう、うわぁーっ!って感じで飛び跳ねて喜んでくれるかなぁ、ってちょっと期待しとってんけどな。
「何意外そうな顔してんのよ、もっと喜ぶと思ってた?」
「おう、めっちゃ思ってた。どしたん?なんか不満なことでもあるんか?」
「それはそう。外に出たって言ってもここは森の中で陽の光はあまり無い。これじゃあんまり外に出たって感じがしない」
...エリスに真顔で答えられてしもた。
そう言えば2人と出会った5階層から地上に出るまでに話しとってわかったことやけどサリアはコロコロ表情を変えながら活発に話すのに対して、エリスはあまり表情を変えずに淡々と話すようだ。その為、エリスはあまり何を考えているか分からないところがある。
これが分からんかった時エリスなんか不機嫌になるようなこと言ったかなぁ、ってめっちゃ不安になったわ!
サリアは最初っからその事わかって、プラスどんな気持ちなんかもわかるみたいやけどな。さすがお姉ちゃん!
それにしてもそりゃそうか。確かにここは外に出てって言っても視界最悪空気もジトジト、そりゃそんな反応になるわ。僕だってダンジョンに生まれたとして外に出てきてもこんな景色やったらうーん、ってなるし。
これが外に出てらメッチャ爽やかな草原でした!なんてやつやったらまた違うかったんやろうけど。
「まあ、確かにな。じゃあこんなとこちゃちゃっと抜けちゃって僕の拠点に行こか」
「「賛成」」
て事で移動開始!
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帰って来たァ!今まで帰るまでの道でもそんなに長く感じることなかったのに女の子家に入れるってなった途端めっちゃ緊張して帰宅までめっちゃ長く感じたわ!
...我ながらキモっ!
帰ってきてから恒例になった魚の罠を確認し、自分で建てた粗末な小屋に入る。
おっ、今回も大漁やな!いい感じやん。
「まあ汚いけど入ってや風邪くらいやったらまあまあ防げるからな」
「ちっちゃい...」
「エリス!ダメよそんなこと言ったら!カインもちょっと悲しそうな顔してるじゃない!まあもうちょっと丁寧に立てて欲しかったけれど...」
うっ!そんなことわかってんねん!自分の性格が雑やってことくらい!ええやん1人で住むだけのつもりやったんやから!
「傷つくなぁ、まじで。まあええわ、んな事よりこれから森出て街に行くってことでいいんやんな?ここでやり直したことある?有るんやったらさっさとやってしもてもう明日にも出ようと思うんやけど」
「そうねぇ、あたしは特にないわ。エリスはどう?」
「わたし?わたしはもう一回ダンジョンに潜ってレベルを上げたい。このままじゃ皆の足でまといになるだけ。姉さんにおぶってもらうのも悪いし」
おお!なんて健気な!そういうの僕は好きやぞ!よし!兄ちゃんがレベリングをしてあげようじゃあ無いか!
「そんなこと気にしなくってもいいのよ?あたしだってしたくてしてるんだから!」
「それでも、私が気になる」
「よっしゃ!じゃあ今日はもう一旦休んでしもて、明日からレベル上げやな!とりあえず川魚とそこの川の水飲んどった動物の肉でバーベキューや!」