表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
〜幕間〜やり残しのダンジョン探索
190/190

ボスよ。はよこい、はよこい

 鬼面蜘蛛との熱い戦いを制したその次の日、また次の日と僕達は下層へと潜っていった。


「それにしても何時になったら最下層につけるのかしら。そろそろこの同じ景色に飽きてきたんだけれど」


「確かに、もうええ、って感じやんな。...でもあとちょいやと思うで?あの蜘蛛が出てきたのが第十層やろ?って事は今が第十八階層やから少なくともあと二層下ればボスか、また中ボスが出てくるんとちゃうかな?」


 僕も含めて皆、出来れば二十回層で最後の方がいいって思ってる感じやな。

 確かにここやったら経験値も大量に稼げるしええねんけど、いかんせん景色が何階層に行っても同じって言うのがいただけやん。


 それに何が辛いって娯楽が少ないことやんな。数少ない楽しみと言えばもう今は無くなってしもたけどたまに遭遇する他の冒険者パーティとの会話か、魔物が湧かへん階段でするトランプゲームかの二つくらいしかないし、とにかく退屈やねんかな。


「あ、階段ね」


「次、十九階層か。あと一層頑張って攻略しよか」


「「おーッ!」」


 そして僕達は長い長い階段を下に向かって降り始めた。

 次の階層が見え始めてきたところで一旦休憩することにする。これは五、六層くらい前に発見した事で、次の階層が見えるギリギリの場所で休憩していると時々次の階層に出てくる魔物がチラッとだが見えたりするのだ。


 大して違いはないんじゃないのか?と思われるかもしれないが、姿かたちが見えるだけでも初見であったのとはだいぶん違う。獣か人型か、あるいはまた違う何かか。といったことだけだが。


「ちょっとここで休憩したらまた行こか。取り敢えず茶でも飲もうや」


「そうね。じゃあ火を起こすわよ?」


 こうやって階段に座りながら火を起こすのも慣れたもんやな。...ほら、すぐにお茶のいい香りが漂ってきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ