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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
〜幕間〜やり残しのダンジョン探索
189/190

中ボス戦闘編・終

『キギャァァァッ!』


 鬼蜘蛛の目へと放った僕の短剣攻撃はしっかりと狙い通り蜘蛛の目へと突き刺さり、悲痛な声と共に八ある内のひとつを完全に潰した。


「うっし、やった...!サリア、魔法で畳み掛けれるか!?」


「ええ、出来るわ!『フレイムショット・連』ッ!」


 サリアの放った魔法は弾丸の形を成して、かざしたサリアの掌から次々と火が飛んでいき蜘蛛に当たると小規模な爆発を何回もおこさせた。


「...凄い、綺麗。私も負けてられない、ね。『バラバラの心』、『『『アンチヒール』』』」


 エリスが『バラバラの心』スキルを使い、そこから綺麗に重なった声でアンチヒールの魔法を発動した。

 アンチヒールを発動した瞬間、僕がつけた目の傷、今も増え続けている、サリアのフレイムショットでえぐれた傷がさらに裂けるように大きくなった。


「よっしゃ、最後の、一太刀ィ!でゃぁぁッ!」


『キ、キギャァァァッ!!!』


 ドズゥーーン...


 体をできる限り低くし、ランスから大剣へと変えた後、蜘蛛の首へと向けて剣を切り上げる。


 当たった斬撃は蜘蛛の首を三分の一ほど切り裂いて終わったが、直後にもう一度発動したエリスのアンチヒールの効果で蜘蛛の首は重い音と共に地へと落ちた。


 倒した後には蜘蛛の死体がスゥ、と空気に解けるように消え始め、最後には一抱え程もある大きな宝箱が鎮座していた。


 フゥーー、やった。倒せたんやな。あの結構おっきいダメージ食らった時はどうなることやらと思ったけど、倒せてよかった〜。


「やった、やったわね!早速そこの宝箱開けてみましょうよ!」


「お、おう。じゃあ、行くぞ?3、2、1、パカッ!」


 中に入っていたのはリュックサックが一つと蜘蛛の素材と思わしき大きな試験管?に入った目玉と足が1本だった。


「これって、アイテムバッグってやつじゃないの!?」


 えっ!まじ!?か、『鑑定』!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 アイテムバッグ


   スキル


・収納 Lv3


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 お、おおっ、すげぇ!これがアイテムバッグか!

 デザインも灰色でかっこいいし、裁縫もしっかりしてそうやからええやん!


「なあ、これエリスが持ってってくれんか?」


「え?いいの?」


「おお、僕とか前衛やし、ちょっと邪魔になるかなあ、って」


「わかった、じゃあ今までの荷物、頂戴?」


 そうしてエリスに荷物を全部預けた僕達はみんなで感動しつつ、野営の準備を始めたのであった。

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