次の目標
何事もなくオークの群れを倒し終わったカイン達一行は順当に迷宮五階層を探索していた。
「あ、オーク二体いる。うん、こっちにまだ気づいてないみたいやから暗殺仕掛けんで?サリアが魔法完成したタイミングで行くよ?」
「オーケーよ。...うん、準備できた。何時でもいいわ」
サリアの合図を聞き、オーク達が完全に僕らに背を向けるのを待つ。
おし、今ッ。
「...フウッ!」
「フレイムランスッ!」
僕がオークの心臓に刃を突き立てると同時にサリアの陽光魔法が完全に油断していたオークへと命中し灰になるまで焼き焦がす。
僕が心臓に突き刺した方のオークもまた苦しそうにしばらくもがいた後、動かなくなった。
「それにしてもここも結構行けるな!次の階段見つけたらすぐに次の階層行こか」
「そうね。そろそろ疲れてきたし、魔力的にも次の階段エリアで一泊したいわね」
「わたしもお腹減った」
そっか、それもそうやな。初日ってことで飛ばしまくったししょうがないか。
それに太陽がでてなくって気付きにくいけど、多分そろそろ夜なんちゃうんかな?
ここの世界の時計って小型化が魔道具でしか出来てないから滅茶苦茶高くって買えへんでんかな。
「やな、じゃあそろそろ一泊するか。あ、そや。ここ来るための準備日、あの日時計売ってるっつう、魔道具や行ったやん。あん時さ、めっちゃ気まずかったよなぁ」
「ああ、あの時ね。あの時は凄かったわよね。周りの人達みんなドレス着ているし、冒険者風の人達も豪華な装備を付けている人達ばっかりだったもんね」
「場違い感、凄かったけど、あそこに見合うような冒険者になりたい、よね?」
おお。確かにエリスの言う通りやな。僕らもいつかは冒険者ランクも上げて、自分で狩った強い魔物の装備つけて行けるようになりたいな。
「いいじゃない!じゃあ次の目標はあんなすごい装備品をつけられるような高ランク冒険者になる、って事でどうかしら!?」
「おお、ええんやないか?冒険者ランクもあげる動機にもなるし、ええ目標やと思うで?」
「じゃあここも早くクリアして、クエスト、こなさないとね?」
「うん、そうねエリス!さっさとこんな迷宮なんかクリアしちゃっておさらばしましょ!」
ええなあ、夢が広がるわ。
...ところで、早く階段見つからんかなぁ。
まじで書けやんし、しんどくなってきた