マジョリティってどんな意味?
予定よりだいぶ遅れたが、やっと第四層にやってきたカイン達は思っていたよりも四層の探索が出来ないことに焦りを感じていた。
「どうするの?カイン。もうこんな時間からじゃなんにもできないわよ?何匹か狩って今日は帰る?」
「うん、うんそやな。まあ時間的にそれしかないか。じゃあキリよく五体狩って帰ろっか」
それから暫く歩き四階層を探索していき油断したところで五体のオオカミ型の魔物に出くわした。
ええっとあれはなんて言うやつなんやったっけ?
「久しぶりに『鑑定』ッ!」
ついでに目の横にピースサインと腰のくねりもおまけする。
あっ、やっぱりちょっと恥ずかしいわ。やめとこ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前〘なし〙 種族〘マジョリティハウンド〙 Lv23
種族スキル
・念話Lv3
・怪力Lv1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マジョリティ、ってなんのことやったっけ?確か多数派、とかそんなんやったんかな?
「どう、何かわかったかしら?っていうかそれ、何処まで見えるの?」
「名前とレベル、あとはスキルくらいで、まあ結構見えるな。もしかしたら敵の強さとか種族で見える情報も変わってくるやろうしな」
こいつらとドラゴンじゃあ絶対にドラゴンの方はなんも見えん迄あるやろうし。
「で、情報やねんけど、レベルが23、スキルが怪力のレベル1と念話ってのを持ってるっぽい。多分今までのヤツらより連携が上手いやろうから気ぃつけて当たろな」
「分かった」
「了解、前は任せたわよカイン!」
そうして第四層初めての戦いが幕を開けたッ!